TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!
2023年6月21日放送後記
ふらっと こども電話相談室
TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。
Q. パンはどうやって作られているのですか?(神奈川県 わかちゃん 9歳 小学4年生)
(回答した先生)サゴイシオリさん/キッズ食育コンサルタント
向井お兄さん:なんでこの質問を聞いてみようと思ったんですか。
― 私がパンが苦手で、苦手だからこそ、どうやって作られるのかがとても疑問だったからです。
向井お兄さん:なにが苦手なの?
― 甘いところがちょっと苦手です。
向井お兄さん:そうなんだ。この質問を聞いたときに、わかちゃんはすごいパンが好きで、こんなおいしいものがどうやって作られてるのかなと思って質問したのかと思ったけど、逆なんだね。
― はい、逆です。
向井お兄さん:ちなみに、わかちゃんがいちばん好きな食べ物はなんなの?
― 長崎ちゃんぽんのかたきそばです。
向井お兄さん:あははは! 意外な角度からくるねえ。いや、おいしいもんね確かに。
― はい、おいしいです(笑)。
向井お兄さん:さあこの質問、サゴイ先生お願いいたします。
サゴイ先生:びっくりしました。
― ありがとうございます。
向井お兄さん:例えばカレーパンとかあるじゃん?
― あ、それは大好きです。
サゴイ先生:あ、そういうこと(笑)。
向井お兄さん:なるほどね。中に入ってるものによって変わるよね、そりゃあね。
― はい。
向井お兄さん:パンの材料は知ってる?
― いや、あんまり知ってません(笑)。
向井お兄さん:そもそもなんにも入っていないパンがどうやって作られてるのかって、知りたい?
― 知りたいです。
サゴイ先生:わかちゃんは、おうちでごはんを作るのをお手伝いしたことはある?
― あります。自分で卵焼きとか大根のお味噌汁とか作ったことがあります。
サゴイ先生:すごーい! ひとりでできちゃうんだ。だとすると台所で小麦粉は見たことあるかな?
― 小麦粉・・・、どうだろ。あんまりわからないです。
サゴイ先生:小麦粉、白い粉だから今度ちょっと台所で見てみてね。白い小麦粉がパンの原料なの。
― えーっ。
サゴイ先生:小麦粉にお水とイースト菌っていう膨らむための菌が少し混ざっていて、その生地をこねて、暖かいところで休ませて、こねて、休ませて・・・を送り返して焼くから、だんだんと生地が大きく膨らんでいくんだけれども、オーブンで生地を焼くから表面が茶色くなって、カリッとした部分ができるの。
― えーっ、すごおい!
サゴイ先生:普段食べてる食パンって、端っこがぐるーりと茶色くない?
― 確かに茶色いです。
サゴイ先生:で、ふわふわのところが白いでしょう。
― あ、白いです、白いです。
サゴイ先生:茶色いところがしっかり焼けてる場所なの。
― へーっ!
サゴイ先生:パンの生地を四角い型に入れて焼くんだけども、型に当たってる部分がしっかり焼けて茶色くなるの。
― そうなんだ。
サゴイ先生:それで、パンそのものはすごく甘いわけじゃないよね。
― 甘くないです。
サゴイ先生:食パンなんかは少しお砂糖を入れて作る。で、とっても甘いお菓子みたいなパンもあるでしょう。そういうパンは、パンの生地にお砂糖がたくさん入ってるの。
― えっ!
サゴイ先生:砂糖が多めだったり、バターが入ったりするとコクがある。卵を入れるパンもあるし、いろんなものを入れるとだんだんリッチにおいしく、お菓子みたいなほうに向かっていくんだけども、たぶんわかちゃんが好きなのはフランスパンとか食パンみたいな甘味の少ないやつなんだね。
― はい。
サゴイ先生:今度パンを作ってみると楽しいと思うよ。
― ばい、作ってみます。
向井お兄さん:そのときは、やっぱり甘くないやつを作るかな?
― 甘くないやつ作ります。
サゴイ先生:チーズを入れたりハムを入れたり、しょっぱいパンもいろんな種類があるから、ぜひぜひおうちで作ってみてください。
― わかりました! どのくらいお砂糖が入ってるのとかいろいろわかって、なんか楽しかったです!
向井お兄さん:いやあ、わかちゃんとしゃべっていて、こっちもすごく嬉しくなりますよね。
― あの、1個質問があるんですけど。
向井お兄さん:いいよ!
― 日本で初めにパンを食べた人って誰なんですか?
向井・サゴイ:あはははは(笑)。
向井お兄さん:今それ、気になったの?
― 気になりました!
向井お兄さん:これはちょっと、宿題ですねえ。また近いうちにお話させてください。
― はい、楽しみにしてます!
<日本で最初にパンを食べた人は誰か?>
パンは今から500年近く前の1543年に、鹿児島県の種子島に漂着したポルトガル人によって鉄砲とともに日本に伝えられたといわれています。その後、キリスト教の宣教師や外国人の商人たちによって長崎でパンが盛んに作られるようになります。一説には、日本で最初にパンを食べたのは織田信長だといわれています。でも、信長よりも先にパンを食べた日本人がいたかもしれません。
(回答者プロフィール)サゴイシオリさん。栄養士、キッズ食育コンサルタント、フードコーディネーター。