宮藤官九郎さんがいろんな職業の愚痴を聞く番組『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』は、TBSラジオで毎週金曜 21:00~21:30に放送中です。3月1日の放送は、O沢U里さんの愚痴!
O沢さんは、現在放送中のドラマ『不適切にもほどがある!』の第5話・第6話でご出演されています。
<O沢U里さんプロフィール>
1964年 TBSにアナウンサーとして入社
1986年 4月 『O沢U里のUUワイド』スタート
1991年 TBS退社 フリーに
『O沢U里のUUワイド』はその後2016年まで30年間、平日ワイド番組として放送。
(「土曜日版」を含めると2022年3月まで36年間)
宮藤:今回その、僕がドラマ「不適切にもほどがある!」
O沢:面白いよ!
宮藤:ありがとうございます!そのドラマで、袴田吉彦さん演じるマスターがたまたまラジオを聴いていて、それで『「俺のハガキが読まれた!」っていうセリフを書きたいんだけど、TBSで86年からやってる番組ってなんですかね?ありませんよね?』って聞いたら、『ゆうゆうワイド』の1回目が86年だったんです。
O沢:そうなのよね!
宮藤:1回目の番組で、マスターのリクエストハガキが読まれたっていう設定にさせてもらったんです。
O沢:ありがとうございます。
宮藤:それで、その声を録り直したんですよねこの間。
O沢:そうそう。でね、ちゃんとディレクターの方が第一回の録音を持ってきてくれてね。だけどあの頃「みなさんご機嫌いかがですか!!」ってね、声が全然違うんだよ。
宮藤:違いますよね!
O沢:よくこんなバカやってたなって思うくらい自分で。
宮藤:自分で聴いても全然違いますか?
O沢:恥ずかしい!
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宮藤:今の時代のラジオに何か愚痴ありますか?
O沢:そうだなあ・・・どうしていいかわかんないな。
宮藤:聴かれます?ラジオは?
O沢:聴かない。朝は聴くけどね。
宮藤:でも、割とやりたい放題ですよね笑 羨ましくなる。でも、長く続けている人ってそうなのかなって。どうでした?やっていて「もうそろそろいいか」って思いました?30年やっている間に。
O沢:時代から合わなくなってくるんだよね。
宮藤:あ、そうですか・・・!
O沢:今ね、もう若い人についていけないもん。今日だってこのね、会う前にちょっと蕎麦食ったんだよ。
宮藤:あ!タッチパネルね!
O沢:ね!でこうSuicaかなんか出してさ。
宮藤:現金使えないから・・・
O沢:やっと、買えたんだよ。立ち食い蕎麦だって困る。回転寿司だって大変なんだよ。
宮藤:そうですね・・・
O沢:注文してないのに出ちゃって。押しちゃったもんだから。
宮藤:それ、本当に不適切ですね。不適切のあの話ですよね。よくみんなやってるなって思います。
O沢:だから、年寄りは困るよ。
宮藤:そうですよね。
O沢:喫茶店なんか行けないよ!お姉ちゃんがこう・・・お姉ちゃんなんて言うとまた不適切なんだよ。女性店員さんにさ、お願いするんだけど、横文字で来ると「ああいいやもう・・・」
宮藤:ああ!あのトッピングどうしますか?とか。
O沢:そうそう!ペッペっぺっぺって横文字で言うからさ。早口で言うからわかんない。
宮藤:もういい!ってなりますね。
O沢:だから、そう言うこと知らない人間が話せる資格はないよもう。
宮藤:ああ・・・でも、聞いてる人もいますよね、高齢の方も。
O沢:だから、高齢は取り残されているんだよ。ラジオからも。
昔は高齢の60歳台とかそういう方が、例えば朝早く出かけるときね。寒い時たった1人なんだよ。
宮藤:ラジオがついてる。
O沢:ラジオがついて、U里さんの声が聞こえてるよ。「今帰ったよ!」って、そういう家族的な雰囲気があるんだよラジオって。そこが大事なんだよ。だから、その温もりがないから。機械だとさ。
宮藤:そうですね・・・
O沢:だから、どこ行ってもみんな、聴いてる高齢者の方は住みにくいと思うよ。何買うんでも。人件費減らすためにみんな機械化しちゃったから。
宮藤:そうですね。確かに、俺がU里さんの番組聴いてた時は、僕は若かったですから。そん時、多分今の僕ぐらいだと思うんですよ。U里さんが。誰に向けてやってる気持ちでやってました?
O沢:そんなこと考えてないよ。落語と同じよ。若い人からお年寄りまで、みんな聴ける楽しい話にすればいい。
宮藤:ですよね!誰が聴いてるか分かんないっていう・・・
O沢:だから、これは20台向け30台向け、それは無いよ。
宮藤:無いですよね!
O沢:面白きゃいいんだよ!面白きゃいいんだよ。「面白い」と「タメになる」。「オモタメ」っていうんだよ僕は。オモタメ番組。
O沢U里さんが本人役で出演されている『不適切にもほどがある!』は金曜夜10時から放送中です。