今回のゲストは、料理研究家の浜内千波さん。

春の行楽におすすめ!炊飯器で作れる、ヘルシーでキュートな『ぼ...の画像はこちら >>

浜内さんには、いつもは旬の食材を使った簡単料理や季節のレシピを教えていただいています。


今回のテーマは・・・

ゴールデンウィークやこどもの日におすすめ!炊飯器で簡単に作れる赤飯・ぼた餅!

“本格的な赤飯・ぼた餅”は、蒸し器で時間をかけて作った方がよいのですが、“なんちゃって”なら炊飯器でちょいちょいのちょい、で出来てしまいます。蒸し器で作ると、8時間水に浸す時間が必要だったり、炊き具合の時間配分やあんばいが難しいんです。蒸して作る技法は、今はおうちに蒸し器がない方が多いため、お赤飯は購入するもの、ぼたもちもしかりと現代はなっていますね。

ちなみに、普通、赤飯を作るときは・・・水に一晩漬けたものを蒸し器にのせて、蒸気で蒸す。煮小豆の汁をかけながら、打ち水をしていく

ぼたもちは、多めのもち米と、少な目のうるち米を吸水させ、少ない水加減で炊飯してすりごぎなどを使って半ごろし(半つぶし)にする。あんこなどで包む、という工程が必要です。

ポイントは、いつも皆さんが食べている白ご飯のうるち米に、もち米を少々加えて炊くことです。

通常はお赤飯もぼたもちも、もち米を多め、もしくは100%で使う方も多いですが、うるち米のほうを多くすることで水加減はいつも通り、冷めても硬くなりにくく美味しいというメリットがあります。水に浸す時間も30分でOK!

そもそも、うるち米、もち米の違いって??

基本的に同じ米の仲間。粘りの素の“アミロペクチン”の含有量が違います。うるち米はアミロペクチン80%、アミロース20%が含まれていているのに対して、もち米はアミロペクチン100%

アミノペクチンが多いもち米は水分の中で加熱するとつぶれて溶け出しやすく、粘りが強くなる。水に8時間位つけて吸収させ、蒸すと、つぶれず、溶け出す事がなくなる為、お赤飯はほとんどこの技法で作ります。しかし、時間が経って冷めると固くなるのが難点

冷めても固くならないために、もち米だけで作らず、うるち米を混ぜるんです。

これが「ブレンド作戦!」。しかも、そうすると、簡単に炊飯器で炊くことが出来る。冷めても固くなりづらく、いつもと同じ水加減で普通に炊く事が出来ちゃいます。

うるち米ともち米の混ぜ配合は冷めても固くならない配合が120gで30gのもち米を入れ1合にするとよい。1合のうるち米から大さじ2杯(30g)の米を除き、変わりに大さじ2杯のもち米をチェンジすると簡単です。

炊飯器で簡単お赤飯!

春の行楽におすすめ!炊飯器で作れる、ヘルシーでキュートな『ぼた餅』レシピ

材料 お茶碗で4~5杯分の分量です。
・うるち米 2合分-大さじ4(240g)
・もち米 大さじ4(60g)
・塩 小さじ1/2強
・小豆の水煮缶(赤飯用) 1缶分もしくは60gの小豆を茹でたもの
・ごま塩 お好みで少々

作り方
・うるち米、もち米を洗い、たっぷりの水に30分以上浸水させておく。


・炊飯器に水を切った米、小豆の煮汁、塩を入れて2合の目盛りまで水を入れて混ぜる。
・豆をのせ、普通に炊飯する
・お好みでごま塩をふって完成です。

炊飯器でぼた餅!

今回は砂糖を少なめにした少しだけヘルシーなレシピ。

春の行楽におすすめ!炊飯器で作れる、ヘルシーでキュートな『ぼた餅』レシピ

材料です。小さめのもの、12個分ぐらいです。
・うるち米 <2合分-大さじ4>(240g)
・もち米 大さじ4(60g)
・砂糖 大さじ1と1/2
・塩 小さじ1/3弱
・市販のあんこ 適量 
・黒ごま、黄粉、木の芽など お好みで少々

作り方です。


・うるち米、もち米を洗い、たっぷりの水に30分以上浸水させておく
・炊飯器に水を切った米を入れ、水を2合目盛りまで加えてまぜ、普通に炊飯する
・炊けたごはんをボウルに入れ、砂糖、塩を温かいうちにまぜて12等分し、あら熱をとる
・ラップを使ってあんこでごはんを包んだり、ご飯を手に広げてあんこを芯にして包んだり、黄な粉をかけたり、お好みのかたちに成形し、お好みのトッピングをして完成。

「普通のお米も入っているから、硬くならず、食べやすい!」

<浜内千波さん>
徳島県出身。1980年から料理教室「ファミリークッキングスクール」を主宰。いかに家庭で手軽に美味しい料理を作れるかを、40年以上 伝え続けている、まさに“家庭料理のプロ”!「生活は踊る」月曜日の月1レギュラーで、おもに旬の食材を使った簡単料理や季節のレシピを教えていただいています。