4月のゲストは、俳優・アーティストの森崎ウィンさん。今週は森崎ウィンさんのプライベートを深堀りしていきます。

森崎ウィン、初監督ミュージカル短編映画『せん』を語るの画像はこちら >>

大親友といった山梨へのキャンプ旅

思い出の旅、一つ目は山梨。森崎さんは元々ダンスボーカルグループに所属しており、その時のメンバーである清水大樹さんを誘って行ったそう。

森崎:大親友で。清水大樹は全然キャンプとか興味ないんですけど。僕がやってるキャンプを押し付けたというかプレゼントして、二人で行った旅が本当に面白かったです(笑)

:どんなことしたんですか?

森崎:焚き火をしたり、到着してからずっと二人でお酒飲んでたり(笑)普段から二人で飲むんですけど。ちょっと寒いキャンプ場で飲むとまた違う会話になったりして。一緒にいるのに無言でいられるお互い空気のような存在なので、親友ってこういうことなのかなというのを改めて実感して、本当に楽しかったですね。

:清水さんも楽しんでいらっしゃいました?

森崎:えーっと(笑)

近藤:仲間に引き込もう!とプレゼンするんですもんね!(笑)

森崎:俺が聞くと楽しかったって言うんですけど。誰か混じっていると、もうこいつすごい細かいんだよって言われます(笑)

森崎ウィン、初監督ミュージカル短編映画『せん』を語る

「自分の世界を作ることが好き」

清水さんと行ったキャンプ旅を思い出の旅にあげていた森崎さんですが、普段は一人でソロキャンプをすることが多いそう。

近藤:気分転換のために行ったりとか、どんな時に行くんですか?

森崎:結構自分の世界を作ることが好きなのかなと自分でも思っていて。自分のテントを作って、居場所を作って焚き火をしてお酒を飲んで、食べて、、、と意外とやることが多くて、行って癒される瞬間も多いんですけど結局片付けもあるし、すごい疲れるんです。でも没頭しているので時間が経つの何倍も早くて、それが楽しいんですよね。

:音楽作ったりとかっていう時間もあるんですか?

森崎:そこで何かを作る、という事はないんですけど…。

:え!そこで一人で何をやっているんですか??

近藤:というのも、要さんは趣味がなくて…。

:携帯をみたり?

森崎:携帯を見たりもします。でも電波が通じないところもあるので。

:電波が通じない!どうしてるんですか??

森崎:ほんとに、自然の中で目の前の焚火を見て、鳥の鳴き声や川の流れる音を聞いたり…。あ、薪拾わなきゃ、割らなきゃと思いついたり。何を考えてるって言われると、特にないんですよね。あと僕動画を録る事が好きなので、それで自分で動画を撮ったり。

:キャンプしている様を動画に???

森崎:とかしていると、もう一日なんてすぐですよ。要さん!

森崎ウィン、初監督ミュージカル短編映画『せん』を語る

人生の中で宝になった経験『ウガンダへの旅』

森崎さん二つ目の忘れられない旅は今年の初めに行ったアフリカのウガンダ。『音楽を通じて日本とアフリカを繋いで欲しい』というオファーをもらい、20数時間かけて現地まで行きました。

森崎:現地の子供たちと一緒に音楽を奏でたり。ギターの練習をしていると、めっちゃ寄ってきてくれて。ギター知ってるけど、触ったことなくてとか。どうやって弾くの?とか。

みんな興味津々で。音楽ってこんなにも簡単に色々な壁を越えていけるんだなと、身をもって実感した瞬間でした。

近藤:日本で寄付してもらった楽器を、今ウガンダで子供たちが弾いてるってことですよね

森崎:そうです!本当に音楽をやっていてよかったなと思った瞬間ですね。

:アフリカへ行くと、価値観が変わりますよね。

森崎:本当に変わりますね。見たことない景色を見たので。

僕の人生の中で宝になるなと思いました。

森崎ウィン、初監督ミュージカル短編映画『せん』を語る

初監督を務めた、映画『せん』

動画を撮影したり、編集したりすることが多い森崎さん。好きが高じて監督業にも進出されました。初監督作品はミュージカル映画「せん」。中尾ミエ、鈴木伸之さんが出演されており、脚本は上田一豪さんが担当しています。

:いかがでした?監督業は。

森崎:難しかったですが、楽しかったです。僕ミュージカルも映像も経験があったので、僕ができるものとして二つを掛け合わせて、ミュージカル短編を作ったんです。もっと日本にミュージカル映画が増えてほしいなって思いもあって、身近で起きてる諍いや、世の中の戦争など、そこにどう向き合っていくのか、向き合い方の難しさ・もどかしさをミュージカルを通して表現したいなと。

近藤:初監督をする上で、どのような準備をしたんですか?

森崎:衣装や世界観やこういう画を録りたいというためのリファレンス集め。また、自分の中に明確な理想があったので、そこに向けて音楽を編集したり、(脚本の)上田さんチームが作ってくださる、たたき台のような楽曲の尺を調整したり、現場ではカットをこのくらい録っておきたいということを計算したり。

:この経験によって、自分自身が俳優としてパフォーマンスする時も変わってきます?

森崎:そうですね、変わるかなとも思ったんですけど。制作側を知りすぎても良くないなと思う瞬間がありましたね。なので、演じている時は良い意味でなるべく考えないようにしています。

:へえ、、、

森崎:監督の演出が、自分が思っているものと全然違う演出をしたりするじゃないですか。でもこのシーンのために監督はここまで考えていて、明確にこの表現したいというものがあるから、自分の違和感は置いてまずはやってみるという。今までもありましたけど、自分が監督という立場を経験して、もっと寄り添う事の大切さを感じましたね。

:『せん』ていうのは、どういう意味なんですか?

森崎:ボーダーライン、戦、戦争、、、の“せん”。世の中にいろんな“せん”が引かれているから、こんな風になっていると思って。タイトルを決めるときにもう“せん”で、と。

:自分の中で決まっていたんですね。

森崎:なんとなくあったんです。でも、漢字にするか?とか…。英語のタイトルもつけなきゃいけなくて、ラインもなんか違うなと、なのでSENにしました。

森崎さんが初監督を務めた映画『せん』は、国際短編映画祭にも出品されており、WOWOWオンデマンドで視聴可能です。

今週は、ここまで!来週も森崎さんにお話を伺います!お楽しみに!

森崎ウィン、初監督ミュージカル短編映画『せん』を語る