毎週月曜夜21時より、TBSラジオからお送りしている「やる気スイッチラジオ アストルム」。個性豊かな様々なゲストをお迎えして、幼少期のターニングポイントや、やる気スイッチの入った瞬間を深掘りしていきます。

メインパーソナリティの佐藤隆太さんと佐々木舞音アナウンサーの2人でお送りします。

ゴールデンウィーク後、初めての放送となった13日(月)の放送では、本仮屋ユイカさんがゲストに登場。マルチな芸能活動に関するこれまでのルーツや、ご家族の話などを伺いました!

本仮屋ユイカ「母は1人の人間として見てくれた」女優と学業両立...の画像はこちら >>

佐藤:本日の素晴らしいゲストをご紹介しましょう。本仮屋ユイカさんです!

本仮屋:本仮屋です、お願いします、お久しぶりです隆太くん!なんか急に緊張してきちゃった。(笑)

佐藤:なんで!ずっとラジオやってらっしゃるんだから、そういった意味では「先輩」ですよ!(笑)

「100回チャレンジしてみよう」家族の後押しで念願の芸能界デビュー!多忙を極めた学生時代を語る

佐々木: 10歳から芸能事務所に所属し、芸能活動をスタートすると教育テレビ「わくわくサイエンス」でテレビデビュー。その後、上戸彩さん、中尾明慶さんらと共演した「3年B組金八先生第6シリーズ」での演技で注目されます。2004年「映画スイングガールズ」2005年、NHK連続テレビ小説「ファイト」など数々の話題作に出演されました。

また2012年からはTBS「王様のブランチ」のキャスターに就任。好きなパーソナリティを「推し」と呼ぶラジオ好きとしても知られ、TBSラジオでは毎週日曜午前に「ONE-J」を担当されています。全国各地の情報を明るく発信してくださっています。

佐藤:よろしくお願いします、もうほんとにマルチですよね。出演してる作品も、誰もが知ってるような話題作ばっかりだし!

本仮屋:はい、テレビがとにかく好きだったんですよ。だから何でもやりたいって思ってました。

佐藤:芸能界を目指す最初のきっかけは、どのぐらいのタイミングなんですか。

本仮屋:物心ついたときから、テレビの中に入りたいって思って。8~9歳ぐらいの頃、安室奈美恵さんが大好きで。歌手になりたいって言ったら「ちょっと向いてないから別の道がいいんじゃない」って親に言われて。(笑)やっぱり歌をやる人って、何か求心力がある声をしてる方がやっぱ多いから。「うちの娘それはないな」と親は思ったみたいで。

佐藤:すごい冷静な親御さんなんですね!

本仮屋:「歌手以外にも女優さんっていう職業もあるよ。どっちも難しいけど、目指すならこっちチャレンジしてみるのどう?」って言われてオーディション雑誌を本屋に買いに行って9歳で応募しました。それで、オーディション行くじゃないですか。やっぱり落ちるし、どうしたら受かるかもわかんないし…うちの母が双子なんですけど、その頃叔母さんに「いくらやってもいいから、とにかく100個やるまでチャレンジしよう、ダメだったらその時考えよう」って言われてから結構気持ちが楽になって。そしたら教育テレビのレギュラーが決まったんですよね。

佐藤:それはなんか嬉しいし、なんか優しく背中を押してくれる一言ですよね。

佐々木:ご家族の後押しが結構あったんですか?

本仮屋:そう思います。うちは家族みんな、すごいサポートしてくれたので。それこそ私、高校のときとかは朝ドラやってたので。私立の学校行ってたんだけど、結局やっぱり単位が足りないんですよ。

佐藤:どうやってやってたの?!だって行けない日の方が多いでしょ?

本仮屋:毎週1回、NHKのリハーサルの日があって、そのリハーサルの日は必ず行って、あとはいけるところで行くって感じで、ただ出席日数足りないってなったときに、「もうこれ無理だな」と思って通信制に転校するのも考えて。そしたら担任の先生が来て「ユイカ!まだ早い、諦めんな。

何とかするからお前も頑張れ」って言ってくれて。みんなの何倍もの提出物出したら特例として認めてくれたり、友達とか同級生の子にテスト範囲のことで電話で聞いたりしてました。(笑)

「女優さんになりたいんじゃないの?」進路に悩む本仮屋さんをやる気にさせた“母の言葉”

本仮屋:大学は日大の芸術学部の演劇学科に入ったんですけど。

佐藤:(僕と)同じ大学なんですよね。(笑)コースは違うんだけど。

佐々木:高校も芸能活動との両立で大変だったのに大学も行こうって思ったんですね。

そこは結構やる気必要じゃないですか?

佐藤:ユイカちゃんはもう既にお仕事されてて、そのまま大学に進まずに仕事に集中するっていう選択肢もあるわけでしょう。そこはどういう考えがあって進学したんですか?

本仮屋:テレビ局にいる大人の人達って「みんな大学行ってるんだな」って思ってたの。私に一生懸命勉強教えてくれたり、かっこよく番組作る人たちが、みんな大学行ってたんだなと思うと「私も大人になったら大学行きたい」ってずっとぼんやりあったんですよね。その中で高校からすごい芸能活動の時間が増えたときに、大人と過ごす時間が長すぎて、なんか同世代と時間を過ごしてないなって思ってたので。いわゆる「人としての学びがすごく足りてない」っていうのが自分の中でウィークポイントだなって常に感じてて。だから、大学に行ってさらに同世代と仲を深めたい!っていう気持ちと、映画と演劇で迷って「演劇は人と関わらないと完成しなさそうだな」と思って、映画より密な人間関係を要求されそうな、自分が足りてないものを学べる場所に行こうと思って演劇学科を選んだんです。

佐藤:すごいしっかりしてますよね!やっぱり、ちゃんと考えてらっしゃる。

本仮屋:全然!だって、入った大学は第1希望じゃなかったからね。(笑)違うところに普通に受験してて落ちて、どうしようってなって、浪人とかいろいろ考えちゃったんだけど、母親に「あなたの人生で一番優先順位が高いものは何?女優さんになりたいんじゃないの?勉強がしたいんだったら浪人の手段もあるけど、“女優”として芸能活動頑張るのが優先なら、今行けるところで学びたいものを見つけるのがあなたの夢にとっては一番いいルートなんじゃない?」って母親に言われて。それでもう1回気持ち入れ替えて。私は日大の付属校に通ってたから、付属校のテスト頑張って勉強し直したっていう感じ。

佐藤:いろんなタイミングで、お母さんだったり、家族の方が的確なアドバイスをくれますね。素敵なご家族ですよね。

本仮屋:買いかぶることもなく、常に冷静に娘を1人の人間として見て話すっていうのはすごいなって私も思います。甥っ子、姪っ子と話すときに、やっぱり叔母に接してもらってた影響で、まだ小さいけど彼らには私より才能豊かな部分がたくさんある人間としてお話したいと思うのは、結構親の影響もあるかも。

佐藤:それは大事だな~。いや僕は本当にもうなんかノリでやっちゃってるんで、僕も見習って、もうちょっとちゃんと考えて接するようにします。

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