意外と知らない芸能人の前職【前編】(http://www.vip-times.co.jp/?p=96707)からの続きです。

こんなにいる。
サラリーマンからの転職組!普通に就職をしていたのに、夢をあきらめきれずに転職・両立しながらタレントとなった方も多くいらっしゃいます。

たとえば、漫画家の蛭子能収さんは大手清掃用品会社に入社されていましたが、初コミックスを期に退社しています。空気を読まない発言も多い蛭子さんですが、変に空気を読まず、臆さずにセールストークをする上、裏表なく誠実さがあるため、売り上げ成績はとても良かったといいます。

ドランクドラゴンの塚地武雅さんは、仏壇メーカー勤務でしたが24歳で養成所入り。同じく人力舎のおぎやはぎのお二人もサラリーマンからの転職組です。

矢作さんは貿易会社に高卒で勤務。電話応対のうまさから社長のお気に入りとなり、上海支店長になりましたが、23歳でお笑い芸人を目指します。小木さんも高校卒業後は、某有名テーマパークの正社員からセレブ御用達旅行代理店のハワイ支社勤務。その後、矢作さんから誘われ事務所に入ります。

二人ともサラリーマンとしてもきちんと成功しており、仕事人として能力の高さに驚かされます。本当になんでも出来る人たちなのでしょう。

ますだおかだのお二人もサラリーマン。
とくに増田さんは大手広告代理店というエリートです。同期に俳優の佐々木蔵之介さんがいたのは有名な話です。

お笑い芸人の方は、やはりトークが上手なので営業マンとして優秀です。中川家の礼二さんは複合機メーカーの営業トップ、DonDokoDonの山口智充さんは家電量販店の販売員で売り上げが良かったために、退社時はかなり騒ぎになったとか。歌手になるために辞めた会社ですが、その後アルバイトから遊園地に就職。同僚の平畠さんに誘われ、芸人への道とシフトしました。いまではお笑いも歌も演技も出来る才能豊かなマルチタレントです。

え?あの人がこんな“お硬い”仕事を?バラエティや2時間ドラマに欠かせない山村紅葉さんも意外な経歴の持ち主です。女優デビューは学生時代、大学卒業後に大阪国税局に就職。いわゆる「マルサの女」でした。結婚後、専業主婦となりましたが、味のあるキャラクターからオファーが相次ぎ、芸能界にカムバックされました。

声優の若本規夫さんや、芸人の宮川花子さんの前職はなんと警察官。
俳優の田中邦衛さんは教師、役所広司さんは役所勤務。少しもったいない気持ちもしますが、みなさんタレントとしてかけがえのない方々。思い切った決断をしていただいて本当に良かったです。

鉄道員という前職をお持ちなのが、バナナマン設楽統さん、俳優の田中要次さん、歌手の藤井フミヤさんなど。設楽さんは半年ほど小手指駅の駅員さんを、田中さんは大府駅、安城駅など8年強、藤井さんは鳥栖駅、早岐駅などに勤務していたそうです。

公務員以外のお硬いイメージと言えば・・・銀行です。
高校卒業後に銀行員として勤務したのち、アイドル歌手としてデビューしたのは磯野貴理子さん。デビュー当時19歳という設定でしたが実際は24歳でした。ОL後にアイドルとは、磯野さんの魔女的な若さゆえの奇跡です。チャイルズのデビュー写真をみてもやはり15歳くらいにしか見えません。今のお姿もとても50代にはみえません・・・。

銀行出身の歌手といえば、香西かおりさんや小椋佳さんも有名です。
香西さんは退行してからですが、小椋さんは東大卒のエリート。50歳で退行するまで両立して支店長などを務められていました。

もっともこの「銀行」というお硬いイメージと合わない銀行出身者といえば、竹内力さんではないでしょうか。今では強面で銀行を襲撃しそうなルックスですが、デビュー当時はイケメンさわやか俳優。銀行員当時は彼の窓口に行列が出来るほどだったそう。当時の写真を見ればたしかに頷けます。

他にも、スーツアクターだった唐沢寿明さん、アイドルではV6坂本昌行さんが旅行代理店、関ジャニ∞横山裕さんが建設会社など、まだまだ意外な前職をお持ちのタレントさんはたくさんいらっしゃいます。

中には「いいな」「もったいない」と思ってしまうような、うらやましい職業の方も多くてびっくりです。結果的に、視聴者のため、日本のエンターテインメントのためにも、転職していただけて本当に良かったですね。

文/藤原ゆうこ
編集部おすすめ