2005年から2013年までローマ法王(=ローマ教皇)の地位にあったベネディクト16世は、この数字にさぞかし「由々しき問題だ」と頭を抱えていたことであろう。幼児性的虐待事件を起こして聖職者の資格を剥奪される者の数が、近年になく激増していたもようだ。
英メディア『Sky News』はこのほど、カトリック教会の総本山であるバチカン市国ローマ教皇庁から漏れだしたある書類をもとに、ローマ法王はそうした理由により2011年から2012年の2年間に400人近い聖職者を教会から追放したと報じている。2008年から2009年にかけての2年間に資格を剥奪された者は171人であったといい、その数は急激に増加していると言わざるを得ない。
また400人というのはローマ法王が断罪した数である。報告されているだけでも事件は800件にものぼり、自身が所属する地元の教会で裁判にかけられて聖職者の資格を剥奪されるケースが半数である。
※ 画像はCatholicism.orgのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)