あり余るオイルマネーで投資や開発も留まるところを知らず、何においても“世界一”を目指してやまないアラブ首長国連邦ドバイ。この金満都市には、マニアもびっくりという超高価なスポーツカーやラグジュアリータイプの高級車が普通に走っている。
その中でも特に贅沢感を追求するドライバーのために、ものすごいタイヤが誕生したもようだ。

世界の最新のタイヤを集めて先月下旬にドイツのエッセンで開催された『REIFEN 2016見本市』。そこでひときわ注目を浴びたのが、金色の市松模様も華やかなこのタイヤであった。24金の金箔、そしてダイヤモンドもふんだんに使用されているといい、値段は4本でなんと220万UAEディルハム(日本円にして約6,250万円)。『ギネス世界記録』もこれを世界で最も高価なタイヤとして認定したという。

このタイヤを製造したのはドバイのタイヤメーカー「Z Tyre」。
公式ウェブサイトによれば、厳選されたダイヤモンドを集めて“Z”のロゴ部分に埋め込んだのはイタリアの宝石職人で、金箔を貼ったのは大統領官邸となっているアブダビの宮殿の建設に携わった職人であるという。

Zenisesの最高責任者で「Z Tyre」のオーナーでもあるHarjeey Kandhari氏は「この最高傑作は特別なバイヤーのために作られた」と説明したが、“超”がつく富裕層を商売相手にする傍らで社会貢献も忘れていないもよう。「聖なるラマダン(断食月)の精神にのっとり」と添え、貧しい子供たちの教育の普及に努めている「Zenises Foundation」という慈善団体にこのタイヤの売り上げ金をすべて寄付する予定だという。

出典:http://www.financialexpress.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)