何人もの消防隊員が自分をじっと見つめ、強いライトを当て、カメラまで向けられる。「大丈夫ですか」と声をかけられても、タオルで顔を隠した彼女の答えは「もう穴があったら入りたいくらい恥ずかしい」というものであったに違いない。
トイレに片足がはまって抜けなくなり、救急隊の出動を要請した女性の話題が中国の広東省から伝えられた。

『newsflare』などが動画とともに伝えたところによれば、先月31日、広東省の広州市に暮らす若い女性が便器の奥に左足を突っ込んで抜けなくなるというアクシデントに見舞われたもよう。通報を受けたレスキュー隊員らは専用ツールを手に現場に駆け付け、大変慎重な作業の末に女性の体はなんとか解放された。

何かに潜り込んだまま抜け出せなくなった、便器に落とした大事なものを拾おうとして手が深みにはまり抜けなくなったなど、救急隊の出動を要請する例は洋の東西を問わずゴマンとある。救出時に使用されるハイテクツールは見事なものばかりだが、それでも人体を傷つけてはならないため作業はとてもデリケートなものになる。今回のケースでも女性の左足が抜けたのはなんと6時間後であったそうだ。


昼夜を問わない緊急コールに実は多く含まれている「困っている。ちょっと助けに来て」という出動要請。過去には英デヴォン州エクセターの消防署「Devon & Somerset Fire & Rescue Service」から興味深い話題が伝えられた。風呂イスに座った男性の睾丸がその穴に挟まった、体がトランポリンのスプリング部分に挟まったといった痛々しい例もあるが、手錠がはずれなくなった、車の座席の下に足が挟まって抜けない、玄関ドアの猫用フラップに体がはさまったなど救助隊員を苦笑させるような事例も多いようだ。

画像は『UPI.com 2017年6月9日付「Firefighters rescue woman with leg stuck in toilet drain」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)