自分の結婚式以外、誰の結婚式にも参加したことがなかったという92歳のおばあちゃんが、このほど孫に頼まれて「フラワーガール」という大役を務めることになった。『Inside Edition』『FOX 29』など複数メディアが、そのほのぼのとした光景を伝えている。


7月1日、米ミネソタ州マンケートでアビー・アールトさんとダスティン・メーションさんの結婚式が執り行われた。しかしこの日、式の主役である花嫁&花婿よりも目立った存在だったのが、同州チャスカに暮らすアビーさんの祖母、ジョージアナさん(92歳)だった。

ジョージアナさんは、今は亡き夫エイドリアン=アーサーさんと第二次世界大戦中に結婚し、8人の子供と17人の孫に恵まれた。自身の結婚式以来、73年もの間は誰の結婚式にも参加したことがなかったジョージアナさんに、孫のアビーさんは「フラワーガールになって欲しい」とお願いした。

「私にとって、両親や妹以外で一番近い存在と言えば祖母しかいません。自分の結婚式には、祖母にフラワーガールになって欲しいという気持ちがずっとありました。
本当は祖父にも指輪を持つ人の役をして欲しかったのですが、悲しいことに1年前に他界してしまいました。でも亡くなる1週間前、ダスティンに祝福の言葉をくれました。」

ジョージアナさんは孫のたっての願いに驚いたが、快く承諾した。結婚式当日、ほとんどのゲストはジョージアナさんがフラワーガールを務めることを知らず、ゲストらが着席している芝生に花籠を載せた手押し車を押しながらジョージアナさんが現れると、一斉に笑い声と拍手が起こった。

「とてもスリリングだったし幸せだったわ。大変な役目だったけどナーバスにはならなかったのよ。みなさんは私の演出を楽しんでくれたみたいで、花嫁と花婿の大切な日を横取りしたような形になってしまったけど。
でも忘れられない経験になったわ」とジョージアナさんは話している。

アビーさんは「祖母が大役を果たしたことを本当に嬉しく思いました。彼女は常に私の人生にはなくてはならない人なんです。やはりフラワーガールは祖母以外には考えられませんでした。祖父もきっと天国から見守っていてくれたことでしょう」と、“92歳のフラワーガール”がこの日の主人公になったことに喜びを感じているようだ。

ジョージアナさんは「もう一度やってと頼まれればもちろんやるわ。
他のおばあちゃんたちだって、孫の結婚式でフラワーガールを頼まれたらどんどんやるべきよ!」と語っている。



画像は『Inside Edition 2017年7月7日公開 YouTube「92-Year-Old Grandma Wows Guests as Flower Girl in Wedding With Decorated Walker」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)