南勝久氏によるコミックを原作に、主人公・凄腕の殺し屋“ファブル”ことアキラの1年間の危険な休業生活を描く同映画。このアキラを岡田准一がコミカルな演技と機敏なアクションで演じる。そしてアキラの陽気な相棒・ヨウコ役を木村文乃が、アキラが初めて出会う“一般社会の住人”の女性、ミサキ役を山本美月が務める。その他、豪華面々が顔をそろえた。
満員の客席後方からキャストたちが大歓声のなか入場したが、佐藤浩市と江口カン監督だけはなぜかステージ上手から客席を通らずに舞台に登場。そのワケについて、佐藤は以前に客席後方から入場した際に手を出してきた観客に手を差し伸べたところ「アンタじゃない!」と手をピシッと払われたという衝撃的な経験を話した。
その佐藤は、岡田が10代の頃に「親子役でご一緒した」と振り返り、岡田は「浩市さんは僕を“准一”と呼んでくれる大先輩」と話す。日頃から佐藤は岡田を気にかけているそうで、「准一、大変そうだな」「准一、人(観客)入っているみたいだな」と佐藤の口調や態度を岡田が真似して爆笑をさらった。「大先輩がこのようにできるのは普通じゃない」とリスペクトしつつ、「父上ありがとうございます」と和ませた。佐藤は「今回みたいに座長が“Mr.ストイック”だと周りが迷惑。アクションの絡みがなくて良かった」と胸を撫で下ろした。
また唯一ファブルを笑わせられるすべり芸人「ジャッカル富岡」を演じたお笑い芸人・宮川大輔は、他のキャストの撮影がすべて終了してから撮影したため「スタッフさんも終わった感が強かった。シーンとしていて地獄でしたね」と嘆き、「皆さんとお会いするのが初めてなんで、何のエピソードも持っていないんですけど」とこぼした。劇中でジャッカル富岡の芸を見て岡田が笑うシーンでは、撮影時には岡田は何も見ないで爆笑していたそうで、「出来上がったのを見て大輔さんがやってくれて良かったなと思った」と話すと、宮川も「マジで? ありがとう」と笑顔になった。
安田顕は「バラエティに一緒に出たときに、岡田さんは無の状態でフラフープができる。でも(実際には)ひとつもできない。普通じゃない」と以前の共演エピソードで笑いを誘い、「アクションができて笑いが取れる方はそうそういないから、まさにファブルは岡田さんしかできない。ゆくゆくはジャッキー・チェンのリメイクをやって欲しいですね」とリクエスト。岡田も「笑ってスカッとできる映画になりました。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)