このほど新たにバッキンガム宮殿スタッフが新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった。その人物は日常的に女王と接触していたことから、王室スタッフの間には「女王は大丈夫か」「次は一体誰?」と懸念の声があがっているという。


「イングランド公衆衛生局(PHE、Public Health England)」の統計によれば、英時間29日午後6時現在、英国における新型コロナウイルス感染症例数は19522件、死者は1228名にのぼっている。25日にはチャールズ皇太子がウイルス検査の陽性結果を公表、その翌日にはボリス・ジョンソン首相とマット・ハンコック保健・社会福祉相の陽性結果が明らかになり、次々と伝えられる要人達の感染報道は国民に大きな衝撃を与えた。

そんななか28日、バッキンガム宮殿でエリザベス女王に仕えていたスタッフに、陽性結果が出ていたことを英紙『The Sun』が報じた。同紙によればこの人物は6年間ほど王室に仕えてきており、半年ほど前の昇進を機に食事や飲み物の運搬、愛犬達の散歩など日常的に女王と接触する任務に携わっていたそうだ。関係者は、

「このスタッフは、犬を預かるために毎日のように女王のところへ来ては顔を合わせていましたし、普通に任務を行っていました。」
「どれだけ至近距離で接していたかを思い起こすと、ゾッとしてしまいますよ。」

と話しているという。

この人物の感染が明らかになった時期や自己隔離を開始したタイミングについては明らかにされていないが、93歳と高齢のエリザベス女王は今月19日、感染者が密集するロンドンからウィンザーへ移動している。
夫で98歳のエディンバラ公フィリップ王配もまたノーフォーク州サンドリンガム御用邸からヘリコプターで同地へ移動したため、「夫妻がウィンザーで合流」「感染防止のための緊急避難か?」とこのニュースは大きく報じられた。

現在の英王室は感染拡大リスクを抑えるため、少人数体制かつ最小限度の人員で運営されているという。27日にバッキンガム宮殿が発表した声明には、女王が現在健康であること、また適切な助言に従い感染防止に努めていることなどが記されていたが、王室スタッフの健康状態についてはプライベートな情報であるためノーコメントを貫いている。

そんな王室内の雰囲気について関係者は『The Sun』に、

「現場には、明らかに恐怖感が漂っていますね。」
「次は誰だ? これからどうなるんだ? とスタッフはみな懸念しています。」

と明かしている。

画像は『The Royal Family 2020年2月5日付Instagram「‘Keeping Norfolk’s feet dry’ is how staff at Wolferton’s Pumping Station describe their work.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)