ブルース・ウィリス(65)がこのほど「ダイ・ハード」という商品名の自動車バッテリーのCMに登場した。2分間にわたるCMでは、自身の代表作『ダイ・ハード』に出演した強盗団のメンバーやリムジンの運転手も登場。
窓ガラスへの体当たりや通気口を這うシーン、激しいカーチェイスや大爆発など映画のトレイラーさながらの完成度で話題になっている。

現地時間18日に開催したロサンゼルス・ラムズ対サンフランシスコ・フォーティナィナーズのNFLの試合中、「Advance Auto Parts(アドバンス・オート・パーツ)」社が販売する「ダイ・ハード」という商品名の自動車バッテリーのCMが2分間にわたりプレミア放送された。

このCMはブルース・ウィリスが主演した映画『ダイ・ハード』(1988年)から着想を得た内容だ。ブルース演じる警察官ジョン・マクレーンがたった1人で犯罪グループに挑む『ダイ・ハード』は、第一弾の大ヒット後続編が制作され、2013年には5作目となる『ダイ・ハード/ラスト・デイ』が公開された。

CMは車のバッテリーが上がってしまったブルースが、敵に邪魔されながら新しい「ダイ・ハード」に交換するというものだ。映像はブルース演じるジョン・マクレーンが車に乗り、エンジンをかけようとするシーンから始まる。


「静かな生活が欲しかったんだろ、ジョン。切れたバッテリー。人通りのない道。」

マクレーンが通りを歩くと、ダイナーの店内に座るテオ(クラレンス・ギルヤード・Jr)と目が合う。「テオ!」と呼びかけると、テオは手で銃を撃つような素振りを見せる。テオは『ダイ・ハード』で強盗団のメンバーとして登場している。

さらに歩いて行った先では悪者達が待ち受けていた。
彼らから逃げたマクレーンは、アドバンス・オート・パーツのガラス窓に体当たりし、ガラスを打ち割って店内へ入った。

女性店員が「ようこそ、アドバンス・オート・パーツへ」と笑顔で迎えると、マクレーンは「それがいるんだ」とバッテリー「ダイ・ハード」を指さした。

そしてバッテリーを購入したマクレーンが「別の抜け道はあるかい?」と聞くと、店員がそっと天井を見上げる。通気口を見たマクレーンは「冗談だろ」と言うも、バッテリーを持って通気口を這い、店外へ出て走り始めた。

外で待ち受ける悪者達の銃撃を受けながら走る途中、『ダイ・ハード』に登場した陽気な運転手アーガイル(デヴロー・ホワイト)が運転するリムジンにぶつかった。

マクレーンがリムジンの助手席に座り「まだ、この車を運転してるのか」と言うと、アーガイルはすかさず「シートに血を付けてるのかよ!」と返した。


悪者に追われたリムジンが衝突事故を起こした後、マクレーンは自分の車のバッテリーを交換、背後から迫る悪者を「ダイ・ハード」バッテリーで一撃する。その後、テオの運転するショベルカーと激しいカーチェイスが始まるが、マクレーンの投げた手榴弾が爆発し、敵を倒した。

最後にアーガイルが、マクレーンの決め言葉「yippee-ki-yay(イッピーカイエー)」と歓喜の声をあげると、マクレーンが「それは俺のセリフだ」と突っ込み、CMは終了する。無事バッテリーを取り換えることにも成功したのである。


懐かしい名作のパロディCMはSNSでも高い評価を受け、「これまでで最高のCMだ」「ヤバすぎる。ダイ・ハードが大好きなんだ」「素晴らしい」といった感激の声が多数寄せられている。




画像3枚目は『Advance Auto Parts 2020年7月27日付Instagram「@Diehardauto #WhyIAmADieHard」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)