現地時間22日、英王室ウィリアム王子・キャサリン妃夫妻が公式SNSを更新し、9年間家族の一員として可愛がってきた愛犬“ルポ”が先週末に天国へと旅立ったことを明かした。キャサリン妃の弟で大変な愛犬家として知られるジェームズ・ミドルトンさんも自身のInstagramに複数の写真をアップし、ルポを追悼した。


英王室ウィリアム王子・キャサリン妃夫妻の公式SNSに、黒のイングリッシュ・コッカー・スパニエルの写真がアップされたのは現地時間22日のこと。

「大変悲しいことですが先週末、私達の大切な愛犬“ルポ”が亡くなりました。ルポはこの9年間、いつも私達家族の中心にいてくれました。彼が天国へ行ってしまい、私達は深い悲しみと寂しさに包まれています。」

夫妻は文末にウィリアム王子の“W”とキャサリン妃の“C”とイニシャルを添え、そう締めくくった。

ルポはキャサリン妃の両親マイケル・ミドルトンさんとキャロル・ミドルトンさんが飼っていた“エラ”の息子で、2011年に誕生した。当時ウィリアム王子はRAF(Royal Air Force、イギリス空軍)の軍務で南大西洋南西部のフォークランド諸島に駐留していたため、キャサリン妃がひとりでも寂しくないようにとルポを引き取ることにしたのという。
“ルポ”(Lupo)はイタリア語で「ウルフ」を意味するが、キャサリン妃の曽祖母の旧姓“Lupton”から来ているとも伝えられている。さらには夫妻が第1子を授かった際には、2人が赤ちゃんの名前が書かれた複数の紙を床にばらまき、ルポがどの紙を選ぶかで名前を決めた―というエピソードもあり、「実はルポがジョージ王子の名付け親だった」と伝えるメディアもあったほどだ。

ウィリアム王子とヘンリー王子のポロの試合時には、キャサリン妃がルポを連れて応援に駆けつける姿が度々目撃されたり、ジョージ王子の公式写真にともに登場するなど、ルポはケンブリッジ家の一員としてロイヤルファンの間ではすっかりおなじみの存在で、シャーロット王女ルイ王子も可愛がっていたという。

愛犬家として知られるキャサリン妃の弟ジェームズさんは、ルポの母親である“エラ”を10年以上可愛がっているほか、現在はルポのきょうだい犬達と暮らしている。そのためこのたびの知らせに、大変心を痛めている様子だ。ジェームズさんは22日、自身のInstagramに複数の写真を添え、次のような長文メッセージを綴った。


「愛犬の死に心の準備などありません。犬を飼った経験のない人には理解が難しいかもしれませんが、犬を愛したことのある人は真実を知っています。犬は単なるペットではないということを。犬は家族の一員であり、親友、誠実な仲間、教師、そしてセラピストです。」

愛犬の死は愛する人を失った悲しみとほぼ同等である―とも記したジェームズさんは、自身も2017年に亡くした愛犬を思うと今でも心が痛むこと、そしてルポの死によって様々な感情の波が押し寄せてきたとも明かしている。


生まれた時から常にそばにいてくれた大切な家族の一員ルポ。そんなかけがえのない存在を失ってしまったジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の悲しみは計り知れないが、少しずつ彼らの心の傷が癒えていくことを願うばかりである。


画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2020年11月22日付Instagram「Very sadly last weekend our dear dog, Lupo, passed away.」』『James Middleton 2020年11月22日付Instagram「It is with great sadness that Lupo, the beloved dog of my sister Catherine and her family has passed away.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)