大きすぎるバストに悩んでいたイギリス在住の女性が、ついに自費で縮小手術を受けた。8号サイズの服を着ていた女性だがバストは約Mカップと大きく、その重さで日常的に腰痛や湿疹に悩まされていたそうだ。
過去にはイギリスの国民保険サービス(NHS)に手術の相談をしたこともあったが、肥満という理由で二度も断られてしまったため自費で受けることにしたという。『The Mirror』などが伝えている。

英サウスウェールズ州ニューポートに住むトニー・ルイスさん(Toni Lewis、27)は昨年12月、長年の悩みだった大きすぎるバストの縮小手術を受けた。

身長が5フィート4インチ(約163センチ)で服のサイズが8号だったトニーさんは、胸のサイズだけがHHカップ(日本サイズ約Mカップ)と極端に大きく、腰痛や発疹の原因となって日常生活にも支障をきたすほどだったという。

トニーさんはこれまでの苦悩をこう明かした。

「身体の成長は10代で止まったにもかかわらず、胸だけは大きく重くなってブラジャーなしではおへその下まで届くほどでした。
ボタンがついたシャツを着ても前が開いてしまって男性にじろじろ見られることもあり、とても腹立たしかったです。それに夢だったダンサーの仕事にも就くことができません。私は3歳からダンスをして育ち、大学でもダンスレッスンを受けていました。将来はプロとして活躍したいと思っていましたが、衣装が私の胸のサイズに合わず仕事を得ることができませんでした。さらにひどい腰痛と出血するほどの発疹のせいでこの数年は軽い運動をするのも困難になったし、日常生活にも影響が出るほどでした。」

そんなトニーさんは19歳だった2014年、バスト縮小手術について公立病院の医師に相談したが、BMI値(肥満指数)が高すぎるため体重を減らす必要があると告げられた。そして10ポンド(約4.5キロ)の減量に成功したが、再び手術を拒否されてしまったそうだ。


トニーさんはその理由をこのように語っている。

「最初に手術の相談をした時には太っているからという理由で断られて…でも当時は人生でいちばんスリムな時で8号のジーンズをはいていたんです。でも胸は大きいのでトップスだけ14号を着ていて。それでも10ポンド減量し、21歳の時に再度相談しましたがまた同じ理由で手術を断られました。手術を受けるにはあと2ストーン(約13キロ)減量が必要だと言われました。」

「正直なところ、その時点でもうどうすればいいのか分からなくなって。これ以上どうやって体重を落としたらいいのか…あのままだと摂食障害に陥っていたかも知れません。
身体がどんなに痩せても胸だけは小さくならないのです。恐ろしくて絶望的な気分で、本当に落ち込んでしまいました。私にとってバスト縮小手術はどうしても必要なものでしたが、当時は受けることができませんでした。」


それから約5年が経った2021年、トニーさんは母親から祖母の遺産を使って自費で手術を受けるよう勧められたそうだ。

そして2021年12月8日、トニーさんはカーディフにあるサンクタ・マリア病院(HMT Santa Maria)でバスト縮小手術を受けた。その手術は形成外科のアマー・ギャターラ医師(Amar Ghattaura)が担当し、費用は7600ポンド(約119万円)だったという。


望んでいた手術をついに受けることができたトニーさんは現在、TikTokでその経験をシェアすることで大きなバストに悩んでいる女性を助けたいそうで、次のように述べている。


「悲しいことに2020年12月に祖母を亡くしました。その半年後に祖父母から遺産を受け取り、母はそれを使って自費でバスト縮小手術を受けるべきだと言いました。そして昨年10月に専門医を見つけて12月に手術を受けてDカップのバストを手に入れました。個人的な手続きの中で、体重を減らす必要があると言われたことは一度もありません。NHS(国民保健サービス)は巨乳が多くの女性に与える影響を考慮してほしいと思います。それにNHSが公立病院で採用しているBMIシステムは時代遅れです。
私は8号の服を着ているにもかかわらずBMI値的には肥満と言われたのですから。本当におかしな話です。もちろん大きな胸が好きな人もいると思います。それはそれでいいのですが、私には肉体的にも精神的にも大きな苦痛でした。」


「現在は術後8週間経ちましたが、手術を受けたことで物事が好転しているように感じています。まるで自分が別人のようで本当に嬉しいです。大きすぎるバストのせいで隠れたり、うつむいたりしていましたが今は自信があります。
早くプロのダンサーに復帰して、より幸せで健康的な自分になりたいです。」

画像は『Toni Lewis 2021年12月30日付Tiktok「The difference」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)