ヘンリー王子とメーガン妃が、かつて王室でプライベート秘書を担当した女性にひどい扱いをしたという。女性は故エリザベス女王のプライベート秘書も務めた経験豊富な王室職員だったが、夫妻に振り回されたため「まるでティーンエイジャーを扱っているようだ」と漏らしたそうだ。


英紙『The Times』の王室担当記者で、王室の新たな暴露本『Courtiers: the Hidden Power Behind the Crown』の著者バレンタイン・ロウ氏が、英紙『Daily Mail』配信の王室シリーズ『Palace Confidential』にゲスト出演し、本著の裏話を明かした。

同氏によると、ヘンリー王子メーガン妃は、かつて王室でプライベート秘書を担当したサマンサ・コーエン氏に対し、ひどい態度で接していたという。

オーストラリア出身のサマンサ氏は、長年王室の一員として働いたベテラン職員だった。故エリザベス女王のアシスタント兼副プライベート秘書を8年間担当した際には、女王が最も信頼する側近の1人だと言われていた。

サマンサ氏は「人望が厚く、口が堅い」と評判が高く、ヘンリー王子と婚約したメーガン・マークル(現・メーガン妃)が王室入りするまでの移行を手伝うため、2人のプライベート秘書に就任したのである。

ロウ氏はサマンサ氏について「サム(サマンサ氏の愛称)は問題解決能力が驚くほど高く、何でもやってのける性格です」と言い、こう続けた。


「そんな彼女が、2人の扱いは難しいと感じたのです。通常であれば、プライベート秘書に頼まないようなことを要求されていました。彼女は、よほど散々な扱いを受けたのだと思います。」

そして「彼女はメーガンに怒鳴られていました。それで、『まるでティーンエイジャーのカップルを扱っているようだ』と漏らしていたんです」と加えたのだ。

ロウ氏によると、ある王室関係者が「ヘンリーとメーガンは手に負えず、サマンサを限界まで追い詰めました」と言ったとも明かした。同氏はそんなサマンサ氏に同情し、「彼女は惨めなものでした」と話した。


この他にも、ヘンリー王子とのロイヤル・ウェディングの計画をめぐり、メーガンと王室スタッフの間では聖歌隊や食事のメニューなど、あらゆる問題が起こっていたことを明かしている。

王室はメディアを喜ばせるため、ケーキやドレスの詳細を発表していたが、メーガンはそういったやり方が気に入らず、何度も問題になったそうだ。

ロウ氏は当時の王室スタッフについて「スタッフはいつも、『私達は遊ばれた』と言っていました」と話し、その理由をこう説明した。

「スタッフらは、メーガンが王室を離れる計画をしていると感じていたんです。離脱を発表する以前にです。王室職員は本当に献身的で、物事が上手く行くように努力していました。
しかし辛い目に遭い、ひどい扱いを受けたと思ったのです。」

ロウ氏によると、ヘンリー王子は将来王位継承順位が変わるとともに、自分の居場所がなくなることを恐れていたという。そのため、ウィリアム皇太子夫妻の長男ジョージ王子が18歳になるまでに、永続的なレガシーを築いておきたいと切望していたそうだ。

ヘンリー王子が王室スタッフに辛く当たったのは、自分の賞味期限が切れる前に、足跡を残しておきたいという焦りに起因すると同氏は解説している。

画像は『The Prince and Princess of Wales 2017年12月21日付Instagram「Prince Harry and Ms.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)