キャサリン皇太子妃が、英ロンドンで開催中のウィンブルドン選手権の会場を訪問した。この日皇太子妃は、白い襟が付いたミントグリーンのブレザーに白いドレスとバッグと靴を合わせた爽やかな装いで現れたが、このブレザーが生前のダイアナ妃へのオマージュだと話題になっている。
会場のロイヤルボックスでは、友人である男子テニスの元世界王者ロジャー・フェデラーと再会する場面もあった。

現地時間3日、英ロンドンのウィンブルドンにあるテニス競技場「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)」で、テニスの世界4大大会「グランドスラム」のひとつであり、世界最古のテニストーナメント「ウィンブルドン」が開幕した。今大会は、7月16日まで熱戦が繰り広げられる予定だ。

2日目を迎えた4日には、大会を主催する「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」のパトロンを務めるキャサリン皇太子妃が今大会で初めて姿を現した。皇太子妃はテニスの大ファンであり、2016年に同クラブのパトロンに就任した。ウィリアム皇太子と結婚する以前からウィンブルドンに観戦に訪れるなど、長年にわたる大会の常連だ


会場に到着したキャサリン皇太子妃は、白いドレスの上にミントグリーンのブレザーを羽織っていた。

ブレザーはフランスのブランド「バルマン」による、1980年代の雰囲気を漂わせるデザインだ。白くて細長い“ショールカラー”の襟と、同色の大きなボタンが印象的なダブルジャケットだ。ウェスト部分が引き締まり、ポケットにはフラップが付いている。

ブレザーの下に着た「アレッサンドラ・リッチ」のドレスは、マキシ丈のスカートにプリーツ加工を施したエレガントなスタイルだ。片手には「マルベリー」の白いハンドバッグを持ち、「ジャンヴィト・ロッシ」の白いハイヒールを合わせていた。



そしてキャサリン皇太子妃が着ていたこのブレザーが、彼女の義理の母にあたる故ダイアナ妃へのオマージュだと話題になっている。生前のダイアナ妃は、公式イベントでバッキンガム宮殿のバルコニーに登場した際、白い襟が付いたグリーンのブレザーを何度か着用していた。

1988年に開催されたエリザベス女王公式誕生日「トゥルピーング・ザ・カラー」では、「キャサリン・ウォーカー」による白いショールカラー付きのグリーンのブレザーを纏い、同色の帽子を被っていた。

1990年に開催した「バトル・オブ・ブリテン」の50周年記念パレードで着たのは、白い襟とゴールドのボタンが付いたミントグリーンのブレザーだった。この時も同色の帽子を合わせ、耳にはゴールドのイヤリングを着けていた。

ウィンブルドンに到着したキャサリン皇太子妃は、元テニス選手ローラ・ロブソンと隣同士の席に座り、イギリス代表のケイティ・ボールター選手とオーストラリア代表のダリア・ガブリロワ選手の女子シングルスを観戦した。
試合が雨のため中断すると、皇太子妃はウィンブルドンの傘を差していた。


この後皇太子妃はロイヤルボックスに移動し、昨年引退した元テニス男子の世界王者ロジャー・フェデラーを称える特別なセレモニーに参加した。

皇太子妃が会場のロイヤルボックスに着くと、数分後には会場から大きなスタンディングオベーションが巻き起こり、妻ミルカさんが見守る中、ロジャーが隣の席に到着した。スクリーンではロジャーの功績を称えるビデオが流された。隣同士に座った皇太子妃とロジャーは、冗談を交えて談話するなど再会を楽しんでいる様子だったという。


皇太子妃とロジャーは、6月にテニスのボールボーイとボールガールの活動を紹介する、ウィンブルドンのウォーミングアップとしてのプロモーション・ビデオで共演したばかりだ。


ロジャーとミルカさん夫妻はキャサリン皇太子妃の実家ミドルトン家と親交があり、2017年には皇太子妃の妹ピッパさんの結婚式に出席した。皇太子妃はかつて、自身の母キャロルさんがロジャーのファンであると明かしている。

画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年6月28日付Instagram「Reflecting on an insightful morning at @hopestreet_ost」、2023年7月4日付Instagram「There's nothing quite like the first week of Wimbledon.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)