英歌手サム・スミス(31)が、英ロンドンで開催された「ザ・ファッション・アワード」に出席した。この日、サムは膝上丈のミニスカートにヒールの高いプラットフォームブーツを履いてレッドカーペットに登場。
授賞式のステージでは、豪華なボールガウンに着替えて賞を授与した。サムの大胆な姿には、SNSで「史上最高のルック!」と称賛の声や「マジでひどい状態だ」と批判するコメントも寄せられており、さまざまな意見が飛び交っている。

英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで現地時間4日、デンマークのジュエリーブランド「パンドラ(Pandora)」が主催する「ザ・ファッション・アワード2023」が行われた。

毎年恒例の同イベントは、英国のファッション業界の成長と成功をサポートする非営利団体「英国ファッション評議会(BFC)」の主要な資金調達の場であると同時に、英国経済に多大な貢献をするファッション業界を称えることを目的としている。毎回一年間を通して、ファッション業界に貢献したブランドや人物に賞が授与される。

この日、サム・スミスは重要なファッションの瞬間を演出したエンターテイメント業界の人物を称える「カルチュラル・イノベーター(Cultural Innovator)」賞を受賞した。


サムは今年2月、ロンドンのO2アリーナで開催された英国最大の音楽賞「ブリット・アワーズ」のレッドカーペットで、ラテックス製のジャンプスーツを着て登場した。この衣装は風船のように大きく膨らんでいたことから注目を集め、SNSでも大きな話題となった。


サムは過去に同性愛者であるとカミングアウトし、2019年には自身の性別が男性・女性のどちらでもない「ノンバイナリー」であると告白。MVやステージでは、性別にとらわれないファッションを披露している。

そんなサムが「ザ・ファッション・アワード」の授賞式で、またもや大胆なスタイルで登場したのだ。

レッドカーペットに現れたサムは、ネクタイを締めたシャツの上に袖が大きく膨らんだジャケットを羽織り、膝上丈のミニスカートを合わせた、全身黒の装いだった。



素足には黒いソックスと「ヴィヴィアン・ウエストウッド」によるヒールの高いプラットフォームブーツを履き、片手には同ブランドの小さなバッグを持っていた。


サムが自身のInstagramでその時の写真を公開すると、フォロワーからは「これは史上最高のルックだ! とてもゴージャス!」「その脚を貸してくれないかしら?」「フィット感が素晴らしい。言葉にならない」と称賛の声が相次いだ。

その一方で、「かつてはサムの歌が好きだった。一体、彼に何が起こったんだ? 残念だ」「マジでひどい状態になっている」「馬鹿げてるよ」と批判的なコメントも見られた。


投稿には、サムが楽屋とみられる部屋でミニスカートをまくり上げ、太腿に入れた“ベティ・ブープ(Betty Boop)”のタトゥーを披露するモノクローム写真も添えられていた。



そして授賞式のステージでは、サムが豪華なボールガウンに着替えて現れると、米女優で監督や作家として活躍するレナ・ダナムから「カルチュラル・イノベーター」賞を授与された。

サムが着た黒いボールガウンは、大きく膨らんだオフショルダーの袖と長いフリルのトレーンが特徴的なボリューム感のあるデザインだ。

今回、サムが受賞したことについて、BFCの最高経営責任者キャロライン・ラッシュ氏は、次のように語っている。

「サムは、ファッションとエンターテイメントの両方の境界線を大胆不敵に押し広げてきた、真のカルチャーイノベーターです。」

そして「悪びれることなく画期的なスタイルの選択は、2023年の業界を席巻したのです。英国デザイナーへの継続的な支援に大変感謝しています」と付け加えた。

画像は『SAM SMITH 2023年10月4日付Instagram「Farewell Bangkok.」、2023年2月11日付Instagram「Brits 2023」、2023年12月4日付Instagram「The Fashion Awards 2023 @britishfashioncouncil」』『British Fashion Council 2023年12月4日付Instagram「Just announced!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)