ホリプロコム所属のお笑いコンビ・ミーナのATSUSHI(33)が、SNSで解散することを発表した。ミーナは『M-1グランプリ』に3度出場するも2回戦止まりで結果を出せなかったが、昨年にある騒動で注目が集まった。
ナイツの塙宣之(45)がミーナに『M-1』ドッキリを仕掛けたことが明らかになり、ネットが大炎上したからだ。

2021年にコンビを結成したミーナは、塙宣之が会長を務める漫才協会の「2023年度 漫才新人大賞」で大賞を受賞した有望株であった。『M-1グランプリ』はコンビ結成当初から参加していたものの、ミーナは3回戦に駒を進めることができずにいた。

昨年11月14日放送の『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)によると、塙のYouTubeチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』の企画でミーナにドッキリを仕掛けることになったという。「実は今年から『M-1』の決勝で漫才協会の枠が1枠増えた」「構図としては漫才協会 VS 吉本みたいにしたい」などともっともらしい理由を並べ、「その枠をミーナに与えたい」と2人に嘘の説明をするところから隠しカメラを回したのだ。2018年より『M-1グランプリ』の審査員を務める塙からの打診は重く、ミーナはこれを受け入れることにしたものの、プレッシャーに押しつぶされそうになっていたという。
本来なら1回戦を突破した時点で種明かしをするべきだったが、塙が「もっと泳がせよう」と判断しドッキリは継続。結果は前年と同じ2回戦で敗退したが、この時点でも種明かしはされず、ミーナや一緒に騙されていた現場マネージャーは「決勝に行けるはずが、なぜ2回戦で落ちてしまったのか」と混乱するばかりだったという。

この2回戦敗退からおよそ半月後、ようやくミーナらに「『M-1』決勝枠の件はドッキリだった」と伝えたそうだが、これに相方の土屋伸之(45)は「1回戦を突破した時点で本当のことを伝えるべきだった」と不快感を示し、塙本人も「最悪だ、反省してます」と恐縮していた。

だが、この番組放送後にネットが大騒ぎになり、塙がミーナに直接謝罪しただけでは収拾がつかない事態になってしまった。そこで『M-1グランプリ 2023』の決勝が行われる3日前の12月21日、YouTube『ナイツ塙会長の自由時間』でミーナの目の前で塙本人が事情を説明し、改めて謝罪する動画が公開された。その中で、撮影済みの『M-1』ドッキリ動画はお蔵入りになることが伝えられると、ミーナは心底落胆した表情だった
確かに「ドッキリ」と告げられた時は怒り心頭だったらしいが、すぐにその感情もおさまり、芸人として撮影された動画が公開されるのを彼らは楽しみにしていたのだ。また、この騒ぎによってミーナの知名度が上がったため、ネット上では「これを利用して来年の『M-1』では頑張って欲しい」といった声もあがっていた。

しかし、3月15日のXでATSUSHIが突然「ミーナを解散することになりました」と発表した。ホリプロコムHPでも、「2024年3月31日をもちまして『フール』は退所、『ミーナ』は解散することとなりました」と報告している。解散の理由について、ATSUSHIは「僕から相方に対する不満を伝えた結果、相方は許せないとのことで解散を申し出てきました」、「最終的には顔も見たくないと言われ、そこまで言うなら解散しかないと思い事務所に話して解散に至りました」と述べ、「詳細が気になる人は本人に伺ってみてください」と素っ気ない。ネット上では、「話題になったのがドッキリで変な露出だったかもしれないけど、注目されてたのに残念だな」「塙さん悲しんでるんだろうな」と、解散を惜しむ声が見受けられた。


画像2枚目は『ナイツ ザ・ラジオショー【ニッポン放送・月~木 13時から!】 X「【漫才協会芸人ウィーク!!】」』より
(TechinsightJapan編集部 みやび)