先週行われた「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)で、キャメロン・ノリー(イギリス)がキャリア最大のタイトルを獲得。今週発表された世界ランクでも16位に上昇し、イギリスNo.1の座に就いた。
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今シーズン、ノリーは3度の決勝進出を果たすも優勝まであと一歩届かなかったが、7月のATP250ロスカボス大会で悲願のツアー初優勝。そして、先週行われたATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会では、シーズン6度目の決勝に進出し、キャリア最大のタイトルを獲得した。これらの活躍により、ランキングも大きくジャンプアップし、シーズン開幕時の71位から16位へ。ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)出場へのランキングでも10位と、十分視野に入っている。
この活躍にマレーは、「僕は彼の周りで多くの時間を過ごし、一緒に練習もしたことがあるが、彼は熱心に取り組むね。イギリスだけでなく、すべてのテニス選手にとって、彼は素晴らしい手本になる思う。毎日努力を惜しまず、スポーツに打ち込む。彼のような姿勢でいれば長い道のりも歩くことができるだろう」と、ノリーのテニスに対する姿勢を高く評価。
さらに、「(インディアンウェルズ大会の優勝は)驚くべき結果だったことは間違いないが、シーズン通しての活躍はこの1週間よりも印象的。毎週、勝利を重ね、6度の決勝を戦った。今年は、これまでのシーズンを合わせた勝利数よりも多く勝ちそうだね。
ツアーにおけるノリーの勝利数は、2017年6月に挙げたツアー初勝利から通算で98勝。そのうち、今年だけで47勝を挙げて急成長を遂げた。だが、ノリー自身は「正直なところ、毎年少しずつ良くなっているから大きなジャンプもない。僕は努力してきたし、周りには僕のためにベストを尽くしてくれる素晴らしい人たちがいる。みんながテニスに同じ情熱を持ち、勝ちたいと一丸となれば、このような週が実現するんだ」と謙虚な気持ちで結果を受け止めた。
ツアー最終戦ランキングでは9位のフベルト・フルカチュ(ポーランド/同10位)とは、160ポイント差。出場するという残るATP500ウィーン大会、ATPマスターズ1000パリ大会、ATP250 ストックホルム大会で、最終戦への切符をつかむことができるだろうか。