錦織は出場予定だったパリ大会も回避に

11月1日、ATPは世界ランキングを更新。錦織圭(日清食品)は1つ順位を下げて49位、西岡良仁(ミキハウス)は2つ順位を上げて80位となった。


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10月2週目、アメリカ・インディアンウェルズで開催されたATPマスターズ1000「BNPパリバ・オープン」では2回戦敗退となった錦織。次戦として先週開催された「エルステバンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/ATP500)に出場予定だったものの、10月21日に自身のTwitterで同大会の欠場を発表。さらに今週開催の「ロレックス・パリ・マスターズ」が次の大会になると綴っていたが、結果的に同大会も回避となっている。現状、本人からの発表はないが、9月末に腰を痛めているだけに、体の問題ではあってほしくないところ。

西岡は、前週「サンクトペテルブルク・オープン」(ロシア・サンクトペテルブルク/ATP250)」に出場。見事予選を勝ち抜いたものの、本戦1回戦、同じく予選上がりのボティック・ファン・デ・ザンツフルプ(オランダ/同69位)に2-6、2-6で敗戦。また今週開催の「ロレックス・パリ・マスターズ」(11月1日~7日/フランス・パリ/ATPマスターズ1000)では予選1回戦に勝利したものの、惜しくも予選決勝で敗れている。敗戦は残念ではあるが、プレーを見ているかぎり、USオープン前に痛めた右手首に不安がなくなっているのはプラス材料と言えるだろう。

そのほか、「エルステバンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/ATP500)で、第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同3位)、第7シードのヤニック・シナー(イタリア/同9位)、第8シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン/同15位)を倒して決勝進出を果たし、準優勝となったフランシス・ティアフォー(アメリカ)は8つランクを上げて41位とキャリアハイを更新。

「サンクトペテルブルク・オープン」で今季2勝目を上げたマリン・チリッチ(クロアチア)が7つ順位を上げて28位に、準優勝となったテイラー・フリッツ(アメリカ)は26位となり、自己最高ランキングを更新している。

ツアー最終戦レースに目を向けると、「エルステバンク・オープン」で初戦を勝利したマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/世界ランク7位)が、2019年大会以来となる2度目のNitto ATPファイナルズ出場を決めている。しかし、同大会をベスト8で敗退となると、10月30日に「ロレックス・パリ・マスターズ」の欠場を発表。
「ここ数日、首がこわばっていたので、パリ・ベルシーの出場を辞退します。トリノで開催されるATPファイナルに向けて100%の準備をしたいと思います」とコメントが発表されている。地元開催となるツアー最終戦だけに、コンディションは気がかりだ。また、同じくイタリアのシナーは、同大会でベスト4となり、フベルト・フルカチュ(ポーランド)を抜いて初の9位に。最終戦レースランキングでも出場圏内の8位に躍り出ている。

残る出場枠は2人。今週開催の「ロレックス・パリ・マスターズ」の結果次第では、すべてが決まる可能性もある。
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