“私の望みは、最高のレベルでテニスを続けること”と明かしたフェデラー

ロジャー・フェデラー(スイス/世界ランク16位)は、トリノで開催されたツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」の期間中に、テレビ局「スカイ・イタリア」の取材に応じ、ツアー復帰に向けて「急ぎたくない」と語った。。


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すでに全豪オープンの出場は難しいと表明しているが、その期間を家族で過ごす予定だというフェデラーは、「残念だけど、(復帰を)急ぎたくはないんだ。40、41、42歳ともなると、いつコートに戻ってもあまり変わらない。重要なのはコートに戻ることだ。私は幸せな父親だよ。また家族と共に運転できることに感謝している」とコメント。

続けて「(復帰までには)時間がかかる。少し悲しいし残念だけど、回復には時間がかかることはわかっていたし、手術の結果がどうなるかもわかっていました。私の望みは、最高のレベルでテニスを続けること。そのためにも一歩一歩進んでいかなければならない。今はリハビリに専念しているよ。この数年で多くのことを学んだ。最も重要なのは、復帰すること。
1ヵ月程度では何も変わらない。しっかり戻りたいから焦りたくはない。それが私の心の声なんだ。私を支えてくれたチームに感謝している。問題なく歩けているし、もうすぐ車の運転もできるようになるよ」と戦えるコンディションをしっかり作ってから復帰すると明らかにした。

また中国の元副首相に性的関係を強要されたと告発後、行方不明だったと言われる元ダブルス世界ランク1位のペン・シューアイ(中国)についても、「彼女が元気であることを願っているよ。テニスコミュニティ全体が彼女の件で団結している。私は20~25年間サーキットに参加しているが、ツアーは私にとって2番目の家族と呼べるもの。何らかの形ですべてのテニスプレーヤーとつながっている」とコメントをしている。

今年3月に復帰戦となったATP250ドーハ大会で405日ぶりにツアー勝利を挙げたフェデラーは、4大会に出場。全仏オープンではベスト16、ウィンブルドンではベスト8に進出したものの、ヒザに問題を抱えているとして東京オリンピックなどを欠場。8月15日に、治療を受けて現役を続けると声明を発表した。
そして今月17日には、スイスのメディアに対して“2022年半ばまで競技に復帰できそうにない”とコメントしていた。

フェデラーのいないツアーは、なんとも寂しいもの。できればより早い回復を果たして、1日でも早くコートでのプレーを見せてほしいものである。
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