11月29日、USオープンのオフィシャルYouTubeは、2014年大会4回戦の錦織圭(日清食品/世界ランク47位)対ミロシュ・ラオニッチ(カナダ/同70位)の試合フル動画を公開した。
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同じ2008年にプロ転向を果たした両者は、ライバル関係にあると言われる間柄。
公開になった試合、当時同11位の錦織は、4時間19分というロングマッチとなり、4-6、7-6(4)、6(6)-7、7-5、6-4で同6位のラオニッチを下している。また、同試合の勝利は、日本人男子選手として1922年の清水善造さん以来、92年ぶりのベスト8進出を決めるものとなった。
全356ポイントのうち、錦織が181ポイント、ラオニッチが175ポイントとわずか6ポイントが勝敗を分けた名試合。ここを切り抜けた錦織は、準々決勝でスタン・ワウリンカ(スイス)を、準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を撃破して決勝に進出。準優勝を果たしている。
アジア人男子として初となるグランドスラム決勝進出で、トップ選手を次々と破っただけに錦織のその勇姿を覚えている人も多いだろう。大会直前の8月初めに右足の拇指球付近にできていたという嚢胞を除去する手術を受けた影響で、錦織は当初出場すら危ぶまれていた。ギリギリの状態で見せた錦織の驚異的なプレー、ちょうどツアーもオフシーズンとなっているだけに、じっくり見返してみてはどうだろうか?