1月9日、「メルボルン・サマー・セット」(オーストラリア・メルボルン/ATP250)シングルス決勝が行われ、ラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク6位)が、マキシム・クレッシー(アメリカ/同112)を7-6(6)、6-3で倒し、今季は優勝を果たした。ナダルの優勝は、昨年5月のATPマスターズ1000ローマ大会以来89度目。
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準決勝で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同28位)を7-5、7-6(9)で下しているクレッシーは、サーブ&ボレーを武器とする選手。
その相手に対して、ナダルは第1ゲームで3度、第7ゲームで2度、ブレークポイントを握ったものの、サーブ&ボレーでプレッシャーをかけてくるクレッシーに対してミスも出て、あと1本が奪えず。互いにキープ合戦となって、タイブレークにもつれ込む。
5オールで迎えた11ポイント目、ナダルが痛いダブルフォールト。6-7とセットポイントを迎えるピンチを迎える。ナダルは、ここでストレートにリターンを強打すると、クレッシーが返せず。続くポイントも見事なフォアハンド・パスで7-6と逆にセットポイントを握ると、続くポイントでリターンミスを引き出して7-6(6)でセットを先取する。
第2セット第3ゲーム、ナダルは先にブレークを許すが、続くゲーム、リターンエース2本も決めてブレークバックに成功。さらに第8ゲームでもブレークし、そのまま6-3で締めて優勝を果たした。
ナダルのウィナーは31本、アンフォースエラーは5本と素晴らしい数字をマーク。一方、敗れたクレッシーも、24本のウィナー、5本のアンフォーストエラーと堅実なプレーを見せた。
セレモニーでナダルは、「またここに来られたことを光栄に思うし、とてもラッキーだよ。
ナダルは、昨年8月に慢性的な痛みを抱えていた左足の故障のため、ツアーから離脱して治療。12月16日~18日にアラブ首長国連邦・アブダビで開催されたエキジビションマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス選手権」で、約4ヵ月ぶりに実戦復帰を果たしたものの、2戦とも敗戦してしまう。さらに帰国後、新型コロナウイルスで陽性になってしまった。幸い大事には至らず、12月31日にメルボルンに到着し、今大会に臨んでいた。