ジョコビッチ、全豪出場に黄色信号

1月14日、オーストラリアのアレックス・ホーク移民相が、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)のビザを裁量権で取り消したと現地複数メディアが伝えた。この決定に対して、ジョコビッチの弁護士は、即時差止を求める準備を進めているという。しかし、17日開幕する全豪オープンに出場できるかは、不透明になった。

【SNS】裁判後、ジョコビッチが「うれしく思う」と綴ったツイート

同日午後、ホーク移民相は、「本日、私は移民法第133条C項3号に基づく権限を行使し、健康と秩序を理由に、ノバク・ジョコビッチ氏の持つビザを公共の利益にかなうという理由で取り消した。この決定は、2022年1月10日に裁判所が、手続き上の公正さを理由に事前の取り消し決定を取り消したことを受けたもの。この決定を下すにあたり、私は内務省、オーストラリア国境警備隊、ジョコビッチ氏から提供された情報を慎重に検討した。モリソン政権は、特に新型コロナウイルスの流行に関連し、オーストラリアの国境を守ることを固く決意しています。内務省およびオーストラリア国境警備隊の職員が、ますます厳しくなる活動環境の中で、日々オーストラリアの利益のために働いてくれていることに感謝する」と声明を発表している。

17日に開幕する全豪オープンで4年連続10度目の優勝、そして男子では史上最多となる21度目のグランドスラム制覇を狙っているジョコビッチは、新型コロナウイルスのワクチン未接種のまま、今月5日にオーストラリア・メルボルンに到着。だが、入国要件を満たすための適切な書類を提示できなかったという理由でビザを取り消され、裁判を起こして10日にビザ取り消しが不合理だと判決が出ていた。また、全豪オープンは13日に男子シングルスの組み合わせを発表しており、ジョコビッチは第1シードに入っている。

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