1月21日、全豪オープン5日目、ナイトマッチで行われた男子シングルス3回戦。第6シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク5位)対第28シードのカレン・カチャノフ(ロシア/同30位)と対戦。
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第1セット、第2セットと、ブレークポイントを迎えてもセーブしていたナダル。だが、第3セット第4ゲーム、リズムが良くなってきたカチャノフにブレークポイントを握られると、リターンを叩かれてしまってブレークを許す。それでも第4セット、より攻撃的なショットが増えて2ブレーク、セットカウント3-1で勝利した。
今大会、初めて劣勢に立ったと言っていい流れを乗り越えたこともあるだろう。「今日は間違いなく、復帰以来最高のプレーができた」と語ると、「(第3セットでブレークされるまでは)とてもいいプレーができていたと思う。私は、コートを少し見失っていたようだ。その後、ベースラインから少し離れてプレーするようにプレーした。もしブレークできたら素晴らしいが、第4セットからまたアグレッシブにプレーしようと思っていた。うまくいったと思う。第4セットは素晴らしいプレーができたしね。今日は、適切な分析をして、正しい決断ができたと思う。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)が大会を去り、ロジャー・フェデラー(スイス/同17位)も出場していない。出場選手では唯一の全豪優勝経験者とあって、グランドスラム優勝回数単独1位となる21度目も見えてくる。
しかし、ナダルは「今はゴールについて考えていない。1ヵ月半、30分以上練習できないこともあったからね。僕がコンペティター(競争者)であることはみんなも知っているはず。とにかくベストを尽くすだけ。自分のゴールのために戦うつもりだよ」と優勝はまだ考えていないと語っている。
それというのも、「周りの誰もが、ツアー復帰について疑う状況だった。今でも自分に疑問がある。足のケガは治らないので、痛みをコントロールしてプレーする方法を見つけなければならない。それは一つの目標だ」と語るとおり、昨年ツアーを休養して治療した左足がまだ痛みがある状態だからということもある。
「すべての瞬間を楽しんでいるよ」と語るナダル。続く4回戦では第10シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同11位)、第18シードのアスラン・カラツェフ(ロシア/同15位)を破って勢いに乗る技巧派、アドリアン・マナリノ(フランス/同69位)と対戦する。
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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