現地4月11日、「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000)シングルス1回戦、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス/世界ランク254位)は、マリン・チリッチ(クロアチア/同22位)と対戦。キャリア最後のATPマスターズ1000大会となる今大会だったが、2-6、2-6で初戦敗退となった。
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大会前の会見で「この大会には戦う者として来ている。体が軽いよ。とても気持ちがいい。プレーできる時間を精一杯楽しむために来ている」と語っていたツォンガ。しかし、勝利を味わうことはできなかった。
試合はツォンガのサーブからスタート。サーブポイント、フォアハンドのダウン・ザ・ラインでウィナーを決めてポイントをリードしたが、左右にボールを散らしていくチリッチのショットに対応できず。いきなりブレークされてしまう。第3ゲームでもブレークを許したツォンガ。2-6で第1セットを落とす。
第2セット第1ゲーム、30-0からブレークポイントを握られたツォンガだが、ここでワイドにサービスエース、サービスポイント、ワイドへのフォアハンド逆クロスでミスを引き出してキープに成功。会場を盛り上げる。
1本ずつ、渾身のショットを繰り出していくツォンガだが、第7ゲーム、ブレークポイントでダブルフォールト。痛恨のミスにツォンガがベンチでうなだれていると、観客席からは奮起を促そうと「ツォンガ」コールが巻き起こる。
その声援に応えようと、2-5で迎えた第8ゲーム、リターンエースと強烈なフォアハンドクロスでポイントを奪って30-15とポイントをリードする。しかし、ブレークすることはできず。第2セット2-6、ストレートで敗れた。
「敗れて、まず失望の感情に襲われたよ。ここ数ヵ月頑張ってきたけど、敗れてしまったわけだからね。私は、長くツアーにいすぎたのかもしれないが、経験はあるんだ。ただ、今日の対戦相手は強かったよ。与えられたチャンスを活かせなかったことが悔しい。最後のモンテカルロだからね、悲しいよ。
全仏オープンでの引退を発表しているツォンガ。5月15日~のATP250リヨン大会(フランス)にもワイルドカードで出場予定だが、引退までのカウントダウンも始まっている。
「あちこち痛む時期もあったけど、今週は一番調子が良かった。しっかりトレーニングして、体を強くする必要がある。これからも自分のやり方を貫き、やっていくつもりだ。最後に、もう少し運が良くなることを願っている。また勝利を味わいたい。日を追うごとに調子が上がってきているので、これからが本番だと思っている」と現役最後の大会での勝利に向けて、トレーニングを続けると語ったツォンガ。
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