ジョコビッチ、チチパスを下し大会6度目の優勝

現地5月15日、「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)シングルス決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)は、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同5位)と対戦。6-0、7-6(5)で下して今季初優勝を飾り、史上最多38度目のマスターズタイトルを手にした。


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準決勝でキャスパー・ルード(ノルウェー/同10位)を破り、史上5人目となるツアー通算1000勝を達成したジョコビッチ。昨年、一昨年の全仏オープンでフルセットの接戦で勝利していたチチパスに対し、力を見せつけた形となった。

第1セット、「明確なゲームプランがあって何をすべきかわかっていた。それにしても完璧だったよ」とジョコビッチが振り返るように、チチパスに何もさせず。6ゲームを連取し、30分でセットを奪った。

続く第2セット、チチパスが盛り返して第4ゲームで先にブレークに成功。ジョコビッチはチャンスを掴めないまま、3-5とチチパスのサービング・フォー・ザ・セットを迎えてしまう。

だが、この第9ゲームでジョコビッチがラリー戦を制してブレークバック。追いつくと、そのまま突入したタイブレークで2度のミニブレークをして、ストレート勝ち。6ヵ月ぶりに手にした今季初タイトルとともに、史上最多38度目のATPマスターズ1000制覇を成し遂げた。

試合後、ジョコビッチは「これ以上ないくらい良い1週間だったよ。今日は完璧なプレーができた。
大会では1セットも落とさなかったし、クレーコートで練習し始めてから、そのプロセスをずっと信じてきた」とコメント。クレーコート・シーズン序盤で感じていたという“錆びついたプレー”も4大会目にして完全に取れたとした。

「ここローマで求めているものをすべて手に入れることができた。ローランギャロスへの準備として、完璧なものだ。パリでは、間違いのない自信と良い感触を持って臨める」と、22日に開幕する全仏オープンに向けて最高の準備ができたと語った。
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