5月29日、「全仏オープン」男子シングルス4回戦、優勝候補の一角と目される19歳、第6シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同6位)が第21シードのカレン・カチャノフ(同25位)と対戦。第2セット以降、拮抗した展開となったが、アルカラスが6-1、6-4、6-4でストレート勝利。
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今季すでに4度のツアー優勝を挙げている優勝候補の一人、アルカラス。初戦のファン・イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン/同141位)戦ではストレート勝ちとなったが、2回戦アルベルト・ラモス・ビニョラス(スペイン/同44位)戦ではマッチポイントを握られながらの逆転勝ち。3回戦では、若手のライバルと言える第27シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ/同30位)に6-4、6-4、6-2で勝利し、4回戦に進出してきている。一方、カチャノフは1回戦のヌーノ・ボルジェス(ポルトガル/同135位)、2回戦のヒューゴ・デリエン(ボリビア/同90位)、3回戦で対戦した第10シードのキャメロン・ノリー(イギリス/同11位)とすべて4セットでの勝利。全仏5度目の4回戦進出を決めている。
第1セット第1ゲーム、ラブゲーム・キープしたアルカラス。どんなショットにも対応され、良いショットが返ってくる。より厳しいコースに打たざるを得ないカチャノフのミスが、自然と多くなっていく。第6ゲームをキープし、ベーグル(6-0の意)は避けられたものの、わずか26分、アルカラスが6-0で第1セットを先取する。このセット、アルカラスは、サービスゲームで20ポイント中16ポイント奪っている。
第1セットで何かきっかけを掴んだか、カチャノフは第2セット、第1ゲームをラブゲームでキープ。
しかし、第6ゲーム、0-40とカチャノフにチャンスが巡ってくる。2本凌がれたものの、ラリーで粘るとアルカラスのフォアハンドがオーバーとなり、この試合初めてブレークに成功。3オールとタイに戻した。
それでも、集中力を保って攻め続けるアルカラス。続く第7ゲームでブレークチャンスを掴むとスーパーショットを決めてみせる。
3-5で迎えたサービスゲーム、カチャノフは4度マッチポイントとなるブレークポイントを迎えたが、なんとかキープに成功。最後のチャンスにかけたが、アルカラスのサービング・フォー・ザ・マッチは、ブレークはならず。アルカラスがストレートで勝利
オンコート・インタビューで「2人とも良い戦いをしたし、集中力を持続できていたと思う。素晴らしい選手に対して、僕も良いプレーができた」と語ったアルカラス。続く準決勝では、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク3位)と対戦する(過去1勝2敗)。
■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)~6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート