5月30日、「全仏オープン」男子シングルス4回戦が行われ、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/世界ランク8位)は、第12シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同13位)と対戦。速いテンポの攻撃でフルカチュに良さを出せなかったルードが6-2、6-3、3-6、6-3で下し、グランドスラムで初の準々決勝進出。
【動画】“早いテンポで間を与えず”ルードがラリーからボレーで仕留めたシーン
ルードは1回戦で、今大会で引退を表明しているジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス/同297位)を下すと2回戦でエミル・ルースブオリ(フィンランド/同61位)に3-1、3回戦では、第32シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア/同35位)にフルセット勝利を果たして4回戦に進出した。一方、フルカチュは、1回戦のフルカチュ・ゼッピエリ(イタリア/同216位)、2回戦のマルコ・チェッキナート(イタリア/同132位)、3回戦のダビド・ゴファン(ベルギー/同48位)とすべてストレート勝ちで勝ち上がってきている。
試合は序盤から慌ただしくなる。第2ゲーム、フルカチュは3本のミスが出てブレークを献上。続くゲームで、すぐブレークし返したのだが、第4ゲームでもまたもミスが重なってピンチを迎えると、なんとダブルフォールト。2ブレーク目を許してしまう。
コート最後方まで下がってリターンを強打し、ラリー戦ではベースライン近くから速いテンポでストロークを打っていくルードに対して、先にミスが出て良いリズムでプレーできないフルカチュ。第8ゲームでも、ポイントのすべてをミスで失ってブレークを許し、ルードが6-2でセットを先取する。このセット、フルカチュは13本のアンフォーストエラーを犯している(ルードは2本)。
なんとかエンジンをかけていきたいフルカチュ。だが第2セット第2ゲームでもミスが出て、ブレークポイントを握られる。
第3セットは、互いにキープを続ける拮抗した展開に。先にチャンスを握ったのはフルカチュ。第6ゲーム、スマッシュを拾ってポイントにするなどで30-40とすると、アプローチからネットプレーを決めて、この試合初めて先にブレークを奪う。その後はしっかりキープして、6-3で第3セットを奪取した。
プレーが良くなってきたフルカチュ、第4セット第3ゲームで先にブレークに成功。ところが直後のゲームから、またもショットが乱れ始める。第4ゲームでブレークバックを許すと、第6ゲームも破られてしまう。
続く準々決勝、ルードは、前回準優勝の第4シード、ステファノス・チチパス(ギリシャ/同4位)対ホルガー・ルーネ(デンマーク/同40位)の勝者と対戦する。
■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)~6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート
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