現地6月1日、「全仏オープン」男子シングルス準々決勝が行われ、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同8位)はホルガー・ルーネ(デンマーク/同40位)と対戦。6-1、4-6、7-6(2)、6-3で下し、自身初のグランドスラム4強入りを果たした。
【動画】難しい体勢で見事コートに収めるルードの正確なフェイスコントロール
両者の対戦成績では、ルードが3勝0敗としているものの、グランドスラム準々決勝というプレッシャーのかかる舞台での対戦は初めて。どちらも譲らない白熱した戦いとなった。
試合序盤からルードは簡単にサービスキープとはいかないものの、コート後方にポジションを取って徹底的に堅い守備を見せる。すると、しびれを切らしたルーネにミスが出てしまい、第2ゲームでブレークに成功。さらに、少しでも甘いボールが来れば、すかさずポジションを上げて一気に攻撃し、第4ゲームもブレーク。そのまま6-1で第1セットを先取する。
第2セットでもルードは、ストローク戦に持ち込んでチャンスで、正確なウィナーを放って第5ゲームでブレークに成功する。だが、徐々にルーネの攻撃がコートに収まり始めると、直後の第6ゲームで40-0からブレークを許し、流れが変わる。消極的になったルードを見逃さず、ルーネが一気に畳みかけて第10ゲームも破り、6-4でセットを奪い返した。
リードしながらもセットを奪われたルードは、好調だった第1セットのようにラリー戦に持ち込んで第3セットをプレー。互いに1ブレークして迎えたタイブレークでは、3度のミニブレークをして7-6(2)で再び1セットアップとする。
余裕ができたルードは、しっかり振り切ったショットでルーネを押していく。
これで男子シングルスベスト4が出揃った。この試合で勝ったルードは、準決勝で第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア/同23位)と対戦。もう一試合は、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)と第5シードのラファエル・ナダル(スペイン/同5位)が対戦する。果たして誰が決勝に進むのか。準決勝は現地6月3日に行われる。
■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)~6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート
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