現地6月12日、「ボス・オープン」(ドイツ・シュツットガルト/ATP250)シングルス決勝が行われ、世界ランク10位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が、元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス/同68位)を6-4、5-7、6-3で下し、右腕の怪我からの復帰戦を優勝で飾った。
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3月下旬に右腕の手術を行ったベレッティーニは、クレーコート・シーズンを休養。
相手となったのは、全仏オープンを欠場し母国イギリスのチャレンジャー大会で芝コートをスタートさせた元世界ランク1位のマレー。準々決勝で第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同5位)、準決勝でニック・キリオス(オーストラリア/同78位)を下し、今年1月以来のツアー決勝の舞台に上がってきた。
第1セット、ベレッティーニはバックハンドのスライスと力のあるフォアハンドでマレーを揺さぶり第3ゲームでブレークに成功。直後のゲームでは自らのミスでピンチを招いたものの、これをしのいで6-4でセットを奪う。
続く第2セットではマレーも粘りを見せ、4-4で迎えた第9ゲームで3本のブレークポイントを守りきると、第12ゲームでこの試合最初のブレークに成功。7-5でセットを奪い返す。
だが、ここまでタフな戦いを強いられてきたマレー。最終セットの第1ゲームでベレッティーニにブレークされると、人工股関節の入っている左鼠径部の治療を受ける。第7ゲーム途中でもプレーを一時中断し、トレーナーと相談したマレーは、プレーを続けたもののベレッティーニからチャンスを握ることができず。ベレッティーニがリードを保ち、第9ゲームもブレークし、フルセットの戦いを制した。
今季初優勝を復帰戦で飾ったベレッティーニは、オンコートインタビューで「信じられない気分だ。
※ランキングは6月6日付のもの