現地6月29日、ウィンブルドン女子シングルス2回戦が行われ、地元イギリスで第10シードのエマ・ラドゥカヌ(世界ランク11位)は、キャロライン・ガルシア(フランス/同55位)に3-6、3-6で敗れ、2回戦敗退。試合後には、「弱点が浮き彫りになれば、より良いプレーヤーになれる」と様々な選手と対戦し弱点を見つけて、改善していきたいとした。
【動画】ガルシアがテンポの速いテニスでラドゥカヌに快勝! マッチハイライト
昨年大会では、ワイルドカード(主催者推薦)で出場もベスト16入りを果たしたラドゥカヌは、前哨戦で脇腹を負傷し、満足な準備ができず今大会を迎えた。その大会初日のセンターコートでは、アリソン・バン・ウィトバンク(ベルギー/同46位)に6-4、6-4とストレート勝利。「大きな舞台でプレーするのが大好き。初戦を突破するのは特別なこと。次もいいプレーができるように頑張りたい」と語っていた。
だが、ガルシアとの2回戦は厳しいものとなってしまった。第1セット、第2ゲームで最初のブレークを許したラドゥカヌは、直後のゲームですぐさまブレークバックする。それでも、この日のガルシアのショットは鋭く深い。第6ゲームで2度目のブレークを許すと、一気にセットを奪おうとするガルシアの積極的な攻撃を前に、防戦一方に。第1セットを3-6で落とした。
ここでラドゥカヌは、トイレットブレークを取って一息。気分を入れ替えて第2セットに臨む。
互いに1ブレークずつして迎えた第7ゲームでリードを奪うと、第9ゲームもラドゥカヌのサービスゲームを破って、ストレート勝利。ガルシアが、2017年大会以来となるウィンブルドン3回戦にコマを進めた。
2度目のウィンブルドンは2回戦敗退となったラドゥカヌは試合後、「どんな試合でも負けるのは辛いけど、キャロラインが素晴らしいプレーをしたと思う。今日の私は、突破口を見つけるのに苦労した。この試合を臨むにあたって、自分自身にはあまり期待していなかったからいいの。センターコートでプレーするのは、ポジティブな経験だった。だから、この経験を次に活かすことができると思う」と、先手必勝のガルシアのテニスを打開できなかったと語った。
ラドゥカヌにとっては厳しい敗戦となってしまったが、次のグランドスラムは、ディフェンディングチャンピオンとして臨むUSオープンだ。
「プレッシャーはない。まだ19歳よ」とし、「私の弱点が浮き彫りになれば、より良いプレーヤーになれる。それが大きなコートであれば効果的。
■ウィンブルドン2022 [THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)~7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4035万ポンド(66億6160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK
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