7月1日、ウィンブルドン男子シングルス3回戦、大会3連覇中の男子第1シード、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク3位)は、第25シードのミオミール・ケツマノビッチ(セルビア/同30位)と対戦し、6-0、6-3、6-4で勝利。グランドスラム通算330勝を記録し、14度目の4回戦進出を果たした。
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それは母国のスーパースター、ジョコビッチから若き才能へのレッスンのようだった。ジュニア時代、世界ランク1位になっている22歳、ケツマノビッチは、これからのセルビアを担う存在だ。過去2度対戦しており、いずれもジョコビッチが勝利しているが、4月のATP250「ベオグラード大会」(セルビア・ベオグラード)では、4-6、6-3、6-3とケツマノビッチがセットを奪っている。
試合はジョコビッチのサービスからスタート。難なくキープすると続くケツマノビッチのサービスゲーム、アンファーストエラー3本とダブルフォールトで、いきなりブレークを許す。ここからジョコビッチが試合を支配。どこへ打ってもジョコビッチがいる、どう強打してもより良いボールが帰ってくる。そんな状態となり、ジョコビッチが3ブレークに成功。わずか25分、6-0で第1セットを先取する。
第2セット第2ゲーム、ケツマノビッチは苦しみながら、この試合初キープに成功。
オンコートインタビューで「1、2回戦と、レベルを上げながらプレーできている。この調子で優勝を目指して頑張っていきたい」と語ったジョコビッチは、記者会見で「2回戦と同様にとても良いスタートを切れた。ケツマノビッチのことはよく知っているんだ、練習も頻繁にやっているしね。芝では初対戦だったけど、明らかに彼にとって好ましいサーフェスではなかった。一方、私は正しいゲームプランを持っていて、何をすべきかが明確だった。
4回戦では、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のティム・ファン・ライトーフェン(オランダ/同104位)と対戦する。6月、ワイルドカード(主催者推薦)で出場したATP250「リベマ・オープン」(オランダ・スヘルトーヘンボス)で、ダニール・メドベデフ(同2位)を下して初優勝。そのまま、迎えた今大会でも2回戦で第15シードのライリー・オペルカ(アメリカ/同18位)を、3回戦で第22シードのニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/同26位)を下すなど勢いに乗っている選手だ。
「今大会の話題の選手だね。彼のお母さんはセルビア出身だし、彼とも長い付き合いなんだ。同じ世代で、ジュニアではよくプレーしていた。ここ数週間のプレーを見てきたけど、しっかり分析して、良いスタートを切れるようにできればと思っている」と次戦に向けて語っている。
■ウィンブルドン2022
[THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)~7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4,035万ポンド(66億6,160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3,030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK
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