現地7月8日、ウィンブルドン男子シングルス決勝に進んだニック・キリオス(オーストラリア/世界ランク40位)が会見を行い、腹筋の負傷により準決勝前に棄権したラファエル・ナダル(スペイン/同4位)について、「戦う者として準決勝は本当に望んでいた」とコメント。早期の回復を願うとともに、決勝に向けて「準備万端だ。
【動画】キリオスの準々決勝マッチハイライト&決勝前の記者会見の様子
会見の冒頭、キリオスはウィンブルドンのファイナリストになったことについて、「望んでいた決勝進出ではない。戦う者として、準決勝は本当に望んでいた。(準々決勝で)ガリンに勝った時点で、ラファとの対戦の可能性が高くなっていたし、これまで何度もいいバトルを繰り広げてきた相手だ。ウィンブルドンでは互いに1勝ずつしていて、第3戦がどうなるのか本当に対戦したかった」と決勝に進出したことよりも、ナダルとウィンブルドンの地で対戦できないことが残念だとコメント。
「彼(ナダル)にとっても、簡単なことではなかったはず。チームも彼自身も、きっと心のどこかでプレーしたいと思っていたはずだ」とナダルの悔しさを思いやり、「彼が良くなることを願っている」とした。
思わぬ形で決勝進出を果たしたキリオス。今年の全豪オープンの男子ダブルスで優勝しているものの、シングルスでのグランドスラム決勝は初めてのことだ。
ナダルの棄権が決まった後は、「決勝のことが頭から離れなくて、そればかり考えていた。普段は緊張しないのに、もう不安でたまらなかった」と、まったく寝付けなかったという。
「正直、自分がここに立てるなんて思ってもみなかった。
大会最終日となる7月10日に行われる決勝は、過去2度対戦し、いずれもストレートで下している第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同3位)。大会4連覇、7度目のウィンブルドン制覇を狙う強敵を相手に、どのようなプレーを見せてくれるだろうか。
■ウィンブルドン2022 [THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)~7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4035万ポンド(66億6160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK
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