7月13日、ウィンブルドンで初優勝を果たしたエレナ・リバキナ(カザフスタン/世界ランク23位)が、ロシアテニス連盟シャミル・タルピシェフ会長の「彼女は我々が育てた選手」発言に対して、「その言い方には同意できない」と反応したとカザフスタン各紙が報道した。
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リバキナについて、タルピシェフ会長の発言は2度行われ、まず決勝進出が決まった際に「エレナがウィンブルドンの決勝に進出したことは素晴らしいこと。
ロシア・モスクワ生まれのリバキナは、2018年にカザフスタンの市民権を獲得し、同国の所属となっている(両親は現在もモスクワに在住)。
7月12日、カザフスタンに凱旋帰国したリバキナは、この発言に対してメディアに「ジュニアからプロへの移行はとても難しいもの。良いチームが必要だし、誰もがプロとして活躍し、成功を収めることができるわけではない。ごく一部の人だけ、私はとてもラッキーなだけだった。だから、その言い方にはあまり同意できない」と答えたという。
またカザフスタンテニス連盟のユーリ・ポルスキー副会長は「自分たちが育て上げた選手ならば、なぜ手放したのか? 2018年にタルピシェフ氏は『リバキナを将来性ある選手とは考えていない』と発言しているのに。その発言をもって、この話題は終止符を打つべきだ」と発言している。
リバキナは、ウィンブルドンの優勝会見で“ロシアがこの優勝を政治利用するかもしれないという心配はありますか?”と質問され、「私は長らくカザフスタンのためにプレーしている。代表選手として、オリンピックにも出るなど、夢も実現した。