現地9月2日、USオープン女子シングルス3回戦が行われ、元世界ランク1位で今大会後の引退を示唆しているセリーナ・ウイリアムズ(アメリカ/世界ランク605位)は、アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア/同46位)に5-7、7-6(4)、1-6のフルセットで敗れた。
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今月41歳の誕生日を迎えるセリーナは、シングルスではツアー通算73勝を数え、歴代2位となる23度のグランドスラム優勝したレジェンド。
今月初旬に引退を示唆し、「私はプレーするのが好きだけど、ずっとは続けられない。その瞬間を楽しみ、できる限りベストを尽くす」と残りの現役生活を楽しみたいとしていた。
現役最後の大会だと言われている今大会の1回戦では、ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ/同80位)を6-3、6-3とストレートの快勝すると、2回戦では世界ランク2位のアネット・コンタベイト(エストニア)に7-6(4)、2-6、6-2に勝利している。
3回戦の相手は、ウィンブルドンで8強入りを果たしているトムヤノビッチ。試合開始直後、互いにサービスゲームをブレークすると、第8ゲームで観客の大声援の後押しを受けたセリーナが強打を放ってリードを奪う。
だが、5-3のサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲーム、アウェイの中で静かに闘志を燃やしたトムヤノビッチは、我慢強くセリーナのショットに対応。土壇場でブレークに成功すると、第11ゲームでもセリーナのサービスゲームを破って、6-5に。続くサービスゲームをキープして、7-5と逆転で第1セットを奪った。
続く第2セット、勝利を諦めないセリーナは怒濤の攻撃で一気に2ブレークで4-0とする。第5ゲームでブレークバックを許して流れを止められてしまったが、第7ゲームをキープし感情を露わにする。
5-2とリードを守り抜いたセリーナだったが、15分以上に及んだ第8ゲームで4度のセットポイントを逃してしまうと、サービング・フォー・ザ・セットの第9ゲームでミスが続いて、第1セットと同じくトムヤノビッチに追いつかれてしまう。
勝負の最終セット、セリーナは第1ゲームでリターンから攻撃しブレークに成功するもこのリードを守り切れない。第2ゲームで40-15から4ポイント連続で失ってブレークバックされると、第4、第6ゲームも落として1-5に。トムヤノビッチのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第7ゲームでは5度のマッチポイントをしのいで意地を見せたが、そのまま追いつくことができず、6ゲームを連取されて3時間5分の激闘の末に敗戦。セリーナ、最後のUSオープンは3回戦敗退となった。
ベスト16入りを果たしたトムヤノビッチは、4回戦でリュドミラ・サムソノワ(同35位)と対戦する。
■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)~9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
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