現地9月23日から行われた「レーバーカップ」(イギリス・ロンドン)で、そのキャリアにピリオドを打ったロジャー・フェデラー(スイス)。ATP公式サイトは、その会場で現コーチであるイワン・リュビチッチ氏を取材。
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「初めて会ったのは、共にフューチャーズ大会に出場し、サーキットでのスタートを切っていたころだ。ロジャーは才能があり、感情が豊かな子供だった。その後、お互いをよく知るようになったのは2000年代初めだった。そのころには、ジョークを言い合う間柄だった」と自身が17歳で、フェデラーが15歳の時に出会ったというリュビチッチ。
2人の対戦成績は、フェデラーの13勝3敗。その対戦について「最も印象的だったのは、彼が戦術的に同じプレーをしないということ。常に新しいアプローチを持ち込み、学ばせないようにしていた。対戦してきた中で、そんなプレーができる唯一の選手だったし、どんなプレーをするにしても、とても高い質だったよ」と変幻自在なプレーぶりについて称賛している。
そして時を経て、2016年からコーチに就任する。当時はフェデラーが左膝の故障から復帰しようというタイミング。リハビリからの過程をすべて見ていたということもあるのだろう。
また、コーチになってリュビチッチは、フェデラーのテニスに対する考え方に驚いたと語っている。「彼のテニスに対する考え方が、他の選手とは違うことに気づいたんだ。ロジャーは、必要な時にいつでも使えるように、無数の戦術を用意しているんだ。試合を見ると、とてもエレガントで簡単そうにプレーしているように見えるが、信じられないほどのハードワークの賜物なんだ。それこそ彼の才能だと思う」と勝つために最善の準備をし、そのために努力を重ねていたと明かした。
「家族と離れ離れになる時間が多い状態でツアーを回るのは時には辛い時もあるのだが、彼と一緒ならそれは困難ではないんだ。いつも楽しい時間が流れていた。いつも私たちが楽しく過ごせるように配慮してくれていたんだ」とフェデラーとのツアー転戦を振り返ったリュビチッチ。「ロジャーは素晴らしいキャリアを積めた。そして、私たちはその過程で多くの瞬間を楽しむことができた。16度の対戦でも、同じチームでも思い出を共有してきた。



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