ルーネ、アルカラスを破りツアー通算5勝目
現地4月20日、「バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル」(スペイン・バルセロナ/ATP500)シングルス決勝が行われ、第6シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/世界ランク13位)が、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)を7-6(6),6-2で下し、2023年4月以来となるツアー通算5度目のタイトルを獲得した。
【動画】ルーネが世界2位アルカラスを破って2年ぶりのツアー優勝 ハイライト
今大会準決勝で、ルーネは前年覇者のキャスパー・ルード(ノルウェー/同10位)を6-4,6-2で下すと、準決勝ではカレン・ハチャノフ(同27位)に6-3,6-2と快勝。
決勝の相手は、同じ21歳のアルカラス。第1セット、ルーネは先にリードを許す展開となったが、守りに入らずテンポの速いリターンでミスを誘いブレークバック。5-4では2本のセットポイントをものにすることはできなかったが、そのまま突入したタイブレークで5度目のセットポイントを取り切り、第1セットを7-6(6)で奪った。
第2セットに入ってもルーネは落ち着いたプレーを続ける。コート深くへしっかり配球されたストローク、浮いたボールには素早く前に詰めて速いタイミングでボールを捉える。第2ゲームでのピンチをしのぎ切ると、その後2度のブレークに成功。右太ももの痛みを抱え、ミスが増えるアルカラスを一気に突き放し、1-2から5ゲームを連取して、2023年4月のATP250ミュンヘン以来、2年ぶりのタイトルを手にした。
ツアー決勝が3連敗、ベスト4が9度とツアー優勝にあと一歩が遠かったルーネ。「この優勝は本当に大きな意味があるよ」と喜び、「最初は緊張していた。カルロスが良いプレーをしていたから、深呼吸してリズムを取り戻そうとしたんだ。(第1セット第5ゲームで)ブレークされた後に試合に入り込めて、自分のテニスができたよ。
前週開催された「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000)に続いて2週連続を狙ったアルカラスだが、一歩及ばず。今大会3度目の優勝を逃した。
なお、今大会の優勝によりルーネは9位となり、トップ10に返り咲く。一方、アルカラスはATP500ミュンヘンで優勝したアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に抜かれて3位となる。
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