予選から勝ち上がった日比野菜緒が内島萌夏を破って2回戦へ


大会3日目となった「全仏オープン」(フランス・パリ)の女子シングルス1回戦が5月27日に行われ、内島萌夏(安藤証券/世界ランク61位)と予選から勝ち上がった日比野菜緒(ブラス/同196位)が対戦。日比野が6-1,7-5で下し、日本人対決を制した。


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2年連続で本戦出場となった23歳の内島は、クレーコート・シーズン初戦となったWTA250ルーアンでベスト8入りすると、翌週のマドリードでは当時世界3位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)を破るなどWTA1000で初めての8強入りしている。

対する日比野は、ランキングが下降したこともあり、ツアー下部大会を戦う苦しい状況が続いた。しかし、今大会の予選では2019年全米女王のビアンカ・アンドレスク(カナダ)などを破って本戦の切符を獲得。3年連続7度目の本戦出場となった。

試合は、序盤からお互いにショットの高低や強打、角度をつけたストローク戦を展開。両者にブレークポイントが訪れる中で、先に日比野がブレークに成功するも、内島も負けじとすぐさまブレークバックする。しかし、徐々に内島の単調なミスが生まれ、日比野のしぶとさやクレーコートの経験の差が出て2ブレーク。6-1で日比野が奪った。

第2セットでも高い集中力を保つ日比野。相手をストロークで揺さぶってミスを誘い、リードする展開に。内島も粘りを見せたが最後までショットの精度は上がらず、日比野が再びリードして7-5。全仏オープン4年ぶりの2回戦進出を果たした。


グランドスラムでも2021年ウィンブルドン以来の白星を挙げた日比野は、2回戦で第23シードのベアトリス・ハダッド・マイア(ブラジル/同23位)とヘイリー・バプティスト(アメリカ/同70位)の勝者と対戦する。
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