シフィオンテク、1時間11分でベンチッチを撃破し決勝進出


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)女子シングルス準決勝が7月10日に行われ、第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク4位)が、ベリンダ・ベンチッチ(スイス/同35位)を6-2,6-0で破り、同大会で初の決勝へ。グランドスラム通算6勝目に王手をかけた。


【動画】シフィオンテク、圧巻のプレーでベンチッチに完勝し決勝へ マッチハイライト

24歳のシフィオンテクは、全豪オープンと全仏オープンでベスト4となっている。前哨戦「バートホンブルク・オープン」(ドイツ・バートホンブルク/WTA500)で準優勝し今大会を迎えた。

5年連続6度目となった今大会は、初戦でポリーナ・クデルメトワ(同64位)を7-5,6-1、2回戦でケイティ・マクナリー(アメリカ/同208位)を5-7,6-2,6-1、3回戦でダニエル・コリンズ(アメリカ/同54位)を6-2,6-3、4回戦で第23シードのクララ・タウソン(デンマーク/同22位)を6-4,6-1、準々決勝で第19シードのリュドミラ・サムソノワ(同19位)を6-2,7-5で破り、自身初の4強に進んだ。

この日は過去3勝1敗、2年前のウィンブルドン4回戦で6-7(4),7-6(2),6-3で破っているベンチッチと対戦。開始から精度の高いストロークを放ってウィナーを奪うシフィオンテクは、第2ゲームで幸先よくブレークに成功する。焦ることなく、じっくりストローク戦でベンチッチを崩して主導権を握り、第8ゲームもブレークして6-2でセットを奪った。

ここまでベンチッチのプレーが悪いわけではないものの、その上をいくシフィオンテク。第2セットも集中を切らさずにボールを強打。リターンを強打するなどプレッシャーをかけ続けて一気に6ゲームを連取し、わずか1時間11分で試合を締めた。

「今日は素晴らしいプレーができた。試合の最初からベリンダ(ベンチッチ)にプレッシャーをかけられた。とても調子が良くて、ゾーンに入っていたという感じ。
最初から最後まで集中できていたから安定したパフォーマンスだったと思う」と満足のいく試合ができたと振り返った。

ウィンブルドンで初めての決勝で対するは、第13シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同12位)。

「苦しい時期を乗り越えて、レベルアップして戻ってきた選手は誰であっても尊敬に値する。アマンダ(アニシモワ)はそういう選手の一人。辛い状況の中でも前に進み続けた」とリスペクト。「彼女のプレースタイルは芝にも合っているから決勝はチャレンジングなものになると思う。戦術的な準備をしっかりして臨みたい」とした。
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