タイの消費者保護警察局(CPPD)と食品医薬品局(FDA)は4月25日、中部アユタヤ県ウタイ郡の倉庫2件を捜索し、偽の咳止めシロップ製造組織を摘発した。

現地メディアによると、CPPDとFDAはシロップ17万2000本、製造設備・機械、原材料など2000万バーツ以上の証拠品を押収した。

捜査官によると、製造組織は咳止めシロップにクラトム液を混ぜ、「4X100」と呼ばれる薬物カクテルを違法に生産・販売していた。製造組織は複数の県で違法シロップを製造・流通しており、ウタイ郡の製造拠点はその一部。サムットサーコーンやナコーンパトムなどでも製造しているという。

製造組織は、労働力として移民労働者を利用。発覚を避けるために生産拠点を頻繁に移転していた。

今回の摘発は、昨年8月と今年1月に続くもの。違法行為が継続していたため、当局が大規模摘発に乗り出した。

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