タイ工業省工業経済局(OIE)の発表によると、2025年3月の製造業生産指数(MPI、基準年2016年=100)は、前年同月比0.66%減の105.03。一方、前月比では9.21%増加し、設備稼働率も前月の59.2%から63.68%に上昇したため、製造業の生産量は増加していることが分かった。


プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、第1四半期のMPIは前年同期比1.86%減の99.96%。

OIEのパーサゴーン局長は、住宅ローンの監督基準緩和策などの政府による景気刺激策や、政策金利の引き下げ、原油価格の値下げなどが下支え要因となったと説明。輸出額は9カ月連続拡大しており、3月の輸出額は前年同期比17.8%増加した。

主要輸出品目はパソコン・関連機器・部品、純金ジュエリー、エアコン、配電盤・制御盤、ゴム製品、機械・関連部品。一方、自動車産業は低迷した。

4月のタイ産業経済警報システムは「警告信号」。パーサゴーン氏は、米国の関税政策が世界貿易に圧力をかけており、欧州と日本の製造業は減速すると予想されると述べた。各国が米国に対抗措置を取れば、貿易戦争は激化すると語った。

編集部おすすめ