カンボジアは7日、炭疽菌の蔓延防止のため、タイの豚肉や牛肉などの輸入を禁止した。ラオスも2日に輸入の一時停止を決定していた。


マティチョンなどの報道によると、カンボジアの農林水産当局は、タイの一部地域で発生した炭疽菌の状況を注意深く監視していると発表。カンボジアでは炭疽菌の発生は報告されていないが、予防措置のためタイの検問所からの家畜と関連動物製品の輸入を一時停止すると決定した。

一方、ラオスの農業森林当局は2日、炭疽菌の発生リスク軽減のため、タイの豚肉、牛肉、羊肉、馬肉の輸入停止を指示。ラオスに入国するタイの車両は、消毒する必要がある。ラオスでは昨年、炭疽菌が発生していた。

タイ東北部ムックダーハーン県ドーンターン郡で4月30日、炭疽菌に感染した男性が死亡。タイでの炭疽菌死亡例は、1994年以来約30年ぶり。男性は生の牛肉を食べて発病した。男性の友人ら4人が炭疽菌の陽性反応が出て入院している。

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