24日朝に東北部スリン県のタムアントム寺院で発生したタイ・カンボジア両軍の衝突で、午前9時40分、カンボジア軍が同県カープチューン群の国境開発センターにBM-21ロケット弾2発を撃ち込み、子どもを含む民間人3人が死傷。大人1人が死亡した。


マティチョンなど現地報道によると、カンボジア軍の銃弾がタイの民家に命中。男性1人が死亡し、男性1人と少年1人が重傷を負った。タイ陸軍は、カンボジア側の攻撃を「非人道的だ」と非難している。

また、シーサケート県カンタララック群のPTTガソリンスタンドにカンボジアのロケット弾が着弾し、少なくとも2人が死亡、複数の負傷者が出ているという。

一方、プームタム・ウェーチャヤチャイ首相代行は、24日午後に緊急会議を開催し、対抗手段について協議する。

カオソッドなどの報道によると、タイ教育機関は、同県国境地域の全学校の閉鎖と休校、子どもたちのシェルターへの避難を指示した。

またタイ空軍は、F16戦闘機6機の配備を指示。空軍はカンボジアの第8・第9歩兵師団の本部を破壊したと公式ページで発表した。

カンボジアのフン・セン上院議長は24日、「武力攻撃を開始したのはタイ軍だ。カンボジア軍は反撃せざるを得なかった」とソーシャルメディアに投稿。タイ軍は、カンボジア兵が最初に発砲したと主張している。

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