タイ政府は24日、カンボジア国境情勢に関する声明を発表し、民間人とタイ軍を標的とした攻撃や、タイの主権を侵害する全ての行動を停止するよう要求した。
タイ政府広報局によると、タイ政府は、7月16日と23日、タイ軍兵士がカンボジア国境をパトロール中、対人地雷による被害を受けたとして、カンボジアの主権侵害と国際法違反を最も強い言葉で非難すると発表。
24日朝、カンボジア軍はタイ軍基地に砲弾を発射。攻撃は午前中いっぱい続き、病院を含む民間地域で民間人が死傷したと述べた。
状況の深刻さを鑑み、タイ政府はカンボジアとの外交関係を縮小。駐カンボジアのタイ大使を召還し、在タイ・カンボジア大使の追放を決定。カンボジアに対し、深刻な国際法違反を停止するよう求め、カンボジアの行為が善良な隣国関係と信仰の原則に反し、国際社会の信頼を低下させると指摘した。
カンボジアがタイの主権を侵害し続ける場合、タイは自衛措置を強化する準備ができているとしている。