タイ王国陸軍は25日、カンボジア軍によるタイの民間人への攻撃を強く非難し、係争地である世界遺産のプレアヴィヒア寺院がタイ軍の攻撃で損壊したとのカンボジアの主張を、カンボジア側の偽情報だと主張した。

タイ現地メディアや陸軍発表によると、陸軍のウィンタイ報道官は25日、タイの攻撃で同寺院が損壊したと主張する書簡をカンボジアがユネスコに送付したとの報道に対し、「プレアヴィヒア寺院はタイ軍の攻撃エリアに入っていない」と述べ、カンボジアの主張は事実の歪曲と偽情報の拡散の試みだと非難した。

またウィンタイ報道官は、「タイ軍は非軍事地域を標的にしない」とし、タイ軍は精密誘導システムを使用して軍事施設を攻撃しているが、カンボジアのBM21ロケットは精度が低く、民間人の死傷者が発生していると指摘。さらに、カンボジアは人間の盾を利用して砲撃拠点を民間地域に配置しているため、タイ軍は攻撃の権利があるにも関わらず、攻撃を避けていると述べた。

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