タイ保健省は24日、カンボジアによる攻撃で、8歳と15歳の子どもを含む民間人11人が死亡したと明らかにした。ソムサック・テープスティン保健相は、住宅地への攻撃に対し、「深い怒りと悲しみ」を表明した。


プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、ソムサック保健相とチャイチャナ・デイデチョ保健副大臣、オパート・カルンカウィンポン事務次官らは、同省の緊急医療・公衆衛生オペレーションセンターで緊急会議に出席。

ソムサック保健相は、24日午後2時15分時点の被害状況について、「受け入れがたいほど甚大」だと話し、軍人・民間人の被害が35人、死者は子ども2人を含む11人と確認。カンボジア軍がスリン県のプノン・ドンラック病院(80周年記念病院)や、国境沿い複数県の住宅地への非人道的な攻撃に、「深い怒りと悲しみを覚える」と話し、カンボジアの行為は国家主権を脅かすだけでなく、人間の尊厳を踏みにじるものだと非難した。

各地の被害状況]

リン県:(民間人)8歳の子ども含む2人死亡、重傷1人、中程度の負傷3人、(軍人)重傷3人、中傷1人、軽傷1人,

ボンラーチャターニー県:(民間人)1人死亡、重傷4人,

ーサケート県:(民間人)15歳の子ども含む8人死亡、重傷3人、中程度の負傷8人、軽傷4人、(軍人)1人死亡、軽傷2人,

リーラム県:(民間人)1人負傷,

ソムサック保健相は、犠牲者に子どもが含まれることについて「子どもたちを傷付けることは恥ずべき行為で、断じて許されない」と非難。犠牲者の家族に深い哀悼の意を表した。

同省はカンボジアによる病院への攻撃を「戦争犯罪」だと指摘。攻撃を命じた人物は責任を負うよう要求し、重大なジュネーブ条約違反だと述べた。カンボジアは24日、プノン・ドンラック病院をロケット弾で攻撃。多数が負傷、建物が損壊した。

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