タイ陸軍は12日、東北部スリン県パノムドンラック群のタムアントム寺院周辺で、巡回中の兵士が地雷を踏み、片足を失ったと報告した。地雷はカンボジア軍が敷設したとみられ、被害を受けた兵士は5人目。
公共放送PBSの報道によると、陸軍のリッチャー副報道官は、同日午前9時10分頃、兵士が地雷を踏んだ地点は寺院西側で、タイの領土内だという。
被害に遭った兵士は部隊と共に、領土内に設置した有刺鉄線フェンスを巡回していた。他の兵士に被害は無かった。地雷が爆発した現場には幅70~80センチの穴が空き、一帯に迷彩布の破片やPMN-2型地雷の破片が散乱していた。
タイ軍は7月下旬、5日間に渡る戦闘で同寺院からカンボジア軍を一掃し、爆弾処理部隊が地雷を除去。その後、カンボジア軍の侵入を防ぐため、寺院に続く道を有刺鉄線で封鎖していた。タイ軍は、今回爆発した地雷について、カンボジア軍が撤退前に敷設した可能性があるとしている。