タイの貧困層は2024年、343万人に増加し、そのうち87万9000人が月収615バーツ(約2800円)だと国家経済社会開発評議会(NESDC)が報告した。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、NESDCは2024年の貧困と格差に関する報告書を発表。
貧困層の中でも平均月収615バーツの「極貧」に分類されたのは87万9000人。「中程度の貧困」は255万人。貧困層の45.5%が農民で、作物価格が天候に左右されて収入が不安定だと指摘した。貧困は都市部よりも郊外で広がり、深南部3県で最も高い貧困率を記録した。
報告書は、支出格差も浮き彫りにしている。最も貧しい20%が収入の半分を飲食費に費やす一方、最も裕福な10%は自動車や通信、観光、医療、教育分野に多額の支出をしていた。